Pioneer DVR-212の記録性能・相性等の検証ページ

Pioneer DVR-212 BurnQuality Test


JAP / ENG

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基本情報




製品名 DVR-212
販売元 Pioneer/ST-Trade
発売日 2006年2月21日
購入価格 \6980 (TSUKUMO)
販売形態 Bulk

PioneerからもSATAモデルが登場しました。きっとPioneerのSATAドライブを待っていた人は多いはず。
IntelマザーがPATAを廃し、市場に出てるマザーはJMicronで増設したPATA1ポートのみを備えるものが殆ど。
そんな中、光学ドライブの接続インターフェイスのSATAへの移行を心待ちにしている方々も多いかと思われます。

ただ、値段が\6980とバルクドライブにしてはやや高いです。
2/22現在ではソフト付のDVR-212/MPのバージョンしか発売されておらず、ソフト無しという選択肢はありません。
それとこれは絶対に間違えちゃいけないんですが、ソフトの分だけ少し値が張るのかなと思いきや…


付属のオーサリングソフト PowerProducerが体験版。

30日間の試用版。インストール後30日経つと使えなくなります。


そして……

DVD再生ソフト PowerDVDもやっぱり体験版。

しかもこちらに至ってはCD-ROMに収録すらされておらず、
ただ単にPowerDVDのダウンロードサイトへとジャンプするだけという・・・
ダウンロードサイトの説明によると、
  • 試用可能な期間はインストール後30日間となります。
  • CPRMディスクの再生はできません。
  • CyberLink Headphone(CLHP)、SRS TruSurround XT、SRS TruSurround XT Headphoneは使用できません。
  • DivX、MPEG-4 AVC、DVD-Audioは再生できません。

・・・だそうです。つまりこのドライブ、実質添付ソフトはライティングソフトとパケットライトソフトだけって事で、
ソフト的にはIO-DATAやBuffalo等の廉価版ドライブと変わりありません。
今回112の方のバルク版は購入していなかったので気づかなかったんですが、
どうやらDVR-112/MPもこれと同じ仕様だったみたいです。
ソフトが不要な人はこれでも構わないでしょうけれど、そうでない人は購入前によく確認しておく必要があります。



Features
認識ベンダ名 Pioneer
認識ドライブ名 DVD-RW DVR-212
初期ファームウェア 1.09
バッファ 2MB
動作モード SATA
メイン採用チップ NEC MC-10042
製造国表記 CHINA
消費電力 5V/12V = 1.1A/1.8A
エラー計測機能 有。但し精度は悪い
DVD最大書込速度 18倍速
DVDR DL最大書込速度 10倍速
DVDRW最大書込速度 8倍速(6倍速)
DVD-ROM読込速度 16倍速
DVD-R読込速度 12倍速
2層式DVD読込速度 12倍速(DVD-R DLは8倍速)
CSS付DVD-Videoの読み速度 16倍速(制限なし)
CD最大書込速度 40倍速
CDRW最大書込速度 32倍速
CD最大読込速度 40倍速
DVD+Rへのオーバーバーン 不可
CD-Rへのオーバーバーン 88min程度まで可能
2倍・3倍RAMディスクの読み速度 3倍速
5倍RAMディスクの読み速度 5倍速
DVD+RディスクのROM化 不可
DVD+RWディスクのROM化 不可
DVD+R DLディスクのROM化 強制ROM化
DVD-R 8倍速でのフル記録時間 8分10秒程度
DVD-R 最高速でのフル記録時間 5分20秒弱
添付ソフトウェア CyberLink Power2Go 5 for OEM DVD
CyberLink InstantBurn
CyberLink PowerProducer 体験版




Write speed & behavior
18倍速 DVD-Rメディア(※1) 4x-6x-8x-12x-16x-18xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6.7xのP-CAV
16xは初速6.7xのCAV、18xは初速7.6xのCAV
18倍速 DVD+Rメディア(※1) 4x-6x-8x-12x-16x-18xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6.7xのP-CAV
16xは初速6.7xのCAV、18xは初速7.6xのCAV
16倍速 DVD-Rメディア 4x-6x-8x-12x-16xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6.7xのP-CAV、16xは初速6.7xのCAV
16倍速 DVD+Rメディア 4x-6x-8x-12x-16xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6.7xのP-CAV、16xは初速6.7xのCAV
12倍速 DVD-Rメディア(※2) 4x-6x-8x-12xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6xのZ-CLV
12倍速 DVD+Rメディア(※2) 4x-6x-8x-12xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-12xは初速6xのZ-CLV
8倍速 DVD-Rメディア 4x-6x-8xが選択可能
4x-6xはCLV、8xは初速6xのZ-CLV
8倍速 DVD+Rメディア 4x-6x-8xが選択可能
4x-6xはCLV、8xは初速6xのZ-CLV
6倍速 DVD-Rメディア(※3) 4x-6x CLVが選択可能
6倍速 DVD+Rメディア(※3) 4x-6x CLVが選択可能
4倍速 DVD-Rメディア 1x-2x-4x CLVが選択可能
4倍速 DVD+Rメディア 2.4x-4x CLVが選択可能
1倍速 DVD-Rメディア 1x CLVのみ選択可能
2.4倍速 DVD+Rメディア 2.4x CLVのみ選択可能
6倍速 DVD-RWメディア 2x-4x-6x CLVが選択可能
4倍速 DVD-RWメディア 2x-4x CLVが選択可能
2倍速 DVD-RWメディア 1x-2x CLVが選択可能
1倍速 DVD-RWメディア 1x CLVのみ選択可能
8倍速 DVD+RWメディア 3.3x-6.1x-8.2xが選択可能
3.3x-6.1xはCLV、8.2xは初速6xのZ-CLV
4倍速 DVD+RWメディア 2.4x-4x CLVが選択可能
2.4倍速 DVD+RWメディア 2.4x CLVのみ選択可能
10倍速 DVD+R DLメディア(※4) 2.4x-4x-6x-8x-10xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-10xは初速6xのZ-CLV
8倍速 DVD+R DLメディア 2.4x-4x-6x-8xが選択可能
4x-6xはCLV、8xは初速6xのZ-CLV
2.4倍速 DVD+R DLメディア 2.4x CLVのみ選択可能
10倍速 DVD-R DLメディア(※4) 2x-4x-6x-8x-10xが選択可能
4x-6xはCLV、8x-10xは初速6xのZ-CLV
8倍速 DVD-R DLメディア 2x-4x-6x-8xが選択可能
4x-6xはCLV、8xは初速6xのZ-CLV
4倍速 DVD-R DLメディア 2x-4x CLVが選択可能
2倍速 DVD-R DLメディア(※5) 2x CLVのみ選択可能
CD-Rメディア 4x-10x-16x-24x-32x-40xが選択可能。
CLV速度は16xまで。
CD-RWメディア 4x CLVが選択可能
HS CD-RWメディア 4x-10x CLVが選択可能
US CD-RWメディア 16x-24xが選択可能。16xはCLV、24xはZ-CLV
US+ CD-RWメディア 16x-24x-32xが選択可能。16xはCLV、24x-32xはZ-CLV
(※1). 18倍速記録対応メディアはTYG03、YUDEN000 T03、MCC03RG20、MCC 004、SONY D21の5種類
(※2). TDK 003等の速度が12倍速に制限された16倍メディア又はTYG02等の速度違反の許可された8倍メディア
(※3). 一部の速度制限された8倍速メディア
(※4). 10倍速記録対応メディアはMKM 003、MKM 03RD30の2種類。基本的に三菱のみに対して可能。
(※5). 主にストラテジ非対応のメディア




Nero InfoToolでのドライブ情報







読み性能
RPL-Burst
Digital

5本目まで読み取り可能。6本目でアウト。
17本目の行でアウトになってるので、LITEONやPanaチップ系BenQ/LGには若干劣ります。
RPL-Burst
Analog

3.1GB付近までは読めており、やはりLITEONやPanaチップ系に劣るもプレクやRenesas-LGよりは上。
バーストエラーに対する読み性能は現行機種の中では標準的な位置だと思います。




騒音値
ここに示す騒音値はIEC651 TYPE2規格準拠普通騒音計を用いて、ドライブベゼル前面部から水平位置で約13cm
(ジュエルケースの短い方の幅)だけ離れた位置からテスト記録時の騒音値をA特性、C特性の2種類において計測したものです。
A特性は高周波域、C特性は低周波域を検出するための特性で、例えばA特性が大きく変動しC特性がフラットなグラフでは
高周波域の音を強く検出していることになります。ドライブの騒音で言えば高周波域は「シャー」という感じの音、低周波域は「ブーン」という
唸るような感じの音になります。両特性の変動を比較してご覧下さい。

また、dB(デシベル)の単位は単に数値が倍になればうるささも倍になるという値ではありません。詳しくは下に示す比較表をご覧下さい。

グラフ縦軸は音圧値(dB)、横軸は記録開始からの時間(分)を示しています。
尚、測定の際にはファンレス・無音化したPCの固定位置にドライブを取りつけて計測しています。(ネジは4本留め)
測定値は125ミリ秒ごとに計測された値の秒間平均を、8x〜18xでは10秒、6xでは20秒、4xでは30秒ごとにサンプリングしています。
無騒音状態での計測値はA特性が37.7dB、C特性が47.7dBです。

音響レベルで計測しろだとか、普通計測距離は1mだろうとか色々突っ込みどころが満載だとは思いますが、その辺をちゃんとしようとすると
もっと高価な精密騒音計と防音室環境が必要になってしまいますので、あくまで簡易計測、参考値として捉えてください。

他ドライブとの比較はこちらへ。
18倍速書き込み時






A特性ピーク
59.2dB

C特性ピーク
59.3dB

18x記録時は理論上は回転数一定のため、内周部から外周部まで騒音はほぼ一定です。
60dB近い音が出ているとさすがにうるさいです。どちらかというとシャーッという音が強いですが、
ブーンという低周波音もそれなりに強いです。
16倍速書き込み時






A特性ピーク
56.3dB

C特性ピーク
57dB

16x記録時は基本的に18x記録時に似たグラフ。当然ながら全体的に18xの方がうるさいです。
なお、ブランクメディアやデータディスク、ビデオディスクなど全てのDVD系ディスクのマウント時には
最内周部分のリードインを16倍速の初速で読みに行くようなので、メディアをマウントする時の
騒音レベルとだいたい同じくらいの騒音だと考えると良いでしょう。
8倍速書き込み時






A特性ピーク
55.6dB

C特性ピーク
55.8dB

8x記録はZ-CLV速度のため2つの山ができる形になります。6倍速で回転する内周の回転速度が速いため、
焼き始めやピークとなる変速地点においては16xとあまり変わらない騒音で、結構うるさいです。
外周の方へ行くに従って騒音は小さくなっていきます。
6倍速書き込み時






A特性ピーク
51.9dB

C特性ピーク
52.1dB

6x焼きも内周の速度が速めですが、記録開始後3分を過ぎる辺りからはC特性がほぼフラットなグラフとなり、
回転音こそするものの唸るような音はなくなるのでそれほど不快に感じるような騒音はしなくなります。
4倍速書き込み時






A特性ピーク
44.9dB

C特性ピーク
48.8dB

4倍速記録は全周においてC特性がほぼフラットなグラフで、
A特性も記録開始後6分を過ぎる頃にはフラットに近くなり、ほぼ無音の状態となります。
騒音値総評 高速での記録時はA特性とC特性の値が近接している時が多く、全体的に高周波な騒音が目立つドライブです。
低く唸るような音ほど耳障りな音ではないにしろ、高速記録時にはどちらかというと駆動音の大きいドライブです。
6倍速以上での記録時には静音性は望めないと思います。

dB比較表
100dB 電車が通るときのガード下
90dB 騒々しい工場の中
80dB 地下鉄の車内
70dB 電話のベル
騒々しい街頭
60dB 静かな乗用車
普通の会話
50dB 静かな事務所
40dB 図書館
30dB 郊外の深夜



パッケージと外観・チップセット等

外観はDVR-112と同じ。Pioneerのドライブはいつもアイボリーが先行して発売するため、
私みたいな発売後すぐ買っちゃう人は色を選ぶ余地がなかったんですが、
今回は全色(アイボリー、ブラック、シルバー)同時発売だったのでブラックモデルを買ってみました。

ベゼル拡大。LightScribeとかのロゴはありません。
・・・そういえばDVR-212って認識される型番にL付いてないですね。




天板とラベル画像(クリックでラベル部分を拡大します。)

製造国表記はCHINA、製造日は2007年1月となっています。




基盤画像(クリックで基盤全体を拡大表示)
DVR-A12
DVR-212
左はDVR-A12、右がDVR-212です。
メモリチップは両者ともHynix(初期のDVR-112DのみSamsungだった)、
またメインチップにはNECのMC-10042が使われています。
MediaTekもそうでしたけど、SATA対応チップは型番を1つだけ進めるのがトレンドなんでしょうか?





今回はエアインダクションスリットやらSATAの接続方法やらの日本語マニュアルが別に添付されてます。