ローエンドビデオカードベンチマーク比較一覧

2008年1月5日.




※暫定版ver.2です。

各種ベンチマークソフトによるパフォーマンスの計測

 以下では、各種3Dベンチマーク系ソフト(主に無料のもの、但し一部有料版を含む)を用いて、各種ビデオカードのパフォーマンスを計測します。
特に特価品リリースされたGF6600-E128Gに重きを置いた観点から比較してありますので、どうしても6600についてのコメントが多くなっているのはご容赦ください。
 

 ※テスト実行時のPC環境
    GeForce 7600GS GeForce 7300GT GeForce 6600 OC GeForce 6600 OC GeForce 6600 SLI GeForce 6200 LP
GPUコアクロック 400MHz 350MHz 350MHz 420MHz 420MHz×2 300MHz
メモリデータレート 800MHz GDDR2 666MHz GDDR2 500MHz DDR 650MHz DDR 650MHz DDR 533MHz DDR
CPU intel(c) Core 2 Quad Q6600 @ 3GHz (FSB333 x9)
マザーボード MSI P6N SLI Platinum (nForce650i SLI)
メインメモリ Team Elite PC-6400 DDR2-800 1GB x2定格
HDD Seagate ST3320620AS 7200rpm SATA2 320GB
電源 ToPower 武士 650W
OS Microsoft Windows XP Home SP2
ディスプレイドライバ Forceware 158.22 Forceware 163.71
オーバークロック RivaTuner 2.6

※6200LPは64bitメモリインターフェイスの製造メーカー不詳のGeForce 6200(NV43)を使用してます。だいたい7100GSと同等の性能です。
※7300GTは7600GSのピクセルパイプラインを無効化し、クロックを下げることで仮想的に再現しています。





3DMARK系ベンチマーク












 3DMARK系では、6600無印のスコアはだいたい7600GSの半分程度になっています。限界までオーバークロックを行った場合3DMARK05と03では7300GTよりも高いパフォーマンスが出せるようですが、3DMARK06では残念ながら7300GTにも追いつく事はできませんでした。
 2000円のビデオカードでSLIをできる環境を作ろうという気になる方がどれだけいるかは判りませんが、SLIの効果がうまく現れていない2001を除けばほぼ全てのベンチで6600 SLI OCの結果が後世代のミドルレンジカードである7600GSのスコアを超えており、これは評価するべき点だと思います。しかしながら、メモリ容量128MBというのが大きなネックになっているためか、3DMARK06の1920x1080解像度設定やAA/AF等重負荷条件設定時には、SLIやOCの有無に拘らずメモリ128MBの6600/6200は3DMARKが完走せず途中で必ず強制終了してしまうという問題が発生してしまいました。やはり高解像度で使用する際にはメモリ容量がネックになりそうです。




3DMARK06詳細





















ゲーム系ベンチマーク1















 じゃあ実ゲームではどうなんだっていう話なんですが、やはり最新タイトルではメモリ容量の差は大きいようで、Lost Planetでは1920x1080解像度で起動した際にはっきりと「メモリ容量が足りない」ような事を言われエラー終了してしまいました。一番効果が大きかったAquamarkでも結局7600GSと同等レベルにはなったものの、7600GSを超えるには至りませんでした。



ゲーム系ベンチマーク2











 割と軽めのゲームのベンチマークでは、SLIの効果がほとんど見られず、スコアは逆に低下してしまうことも。6600をオーバークロックする事での効果は結構体感できるレベルで出ているんですが、こちらも全て7300GTに届くには至っていません




萌え系ベンチマーク









 タイムリープべんちでは軽負荷条件時にSLIの効果が大きく出ていました。しかし高解像度では7600GSに抜き去られたり、あとAA4x/HDR有効時には1280x1024がOKで800x600が駄目、しかもスコアが変という奇妙な挙動を見せたりと、いろいろと怪しい部分が多かったです。
 ゆめりあベンチではSLI効果は一応あるものの実感できるのは低解像度のみで、高解像度ではあんまり意味ない感じでした。



OpenGL系ベンチマーク









 FurBenchではメモリ128MBのカードでMSAA8x設定+1680x1050以上の解像度でテストを行うと、MSAAが強制的に4xになって実行されてしまうためスコアは0としました。SLIの効果が最も大きく得られたベンチですが表示はスムーズとは言い難かったです。




結論

 ピクセルパイプライン4本+64bitメモリとかいうオンボードビデオと殆ど変わらない程度の性能のGeForce 6200 ロープロファイル版や7100GSなんかと比べれば、2000円という価格で低設定ならゲームにも耐えられるレベルですから、旧世代カードとはいえ価格以上の効果はあると思います。このパフォーマンスならばおそらく現行のオンボードに負けることはないでしょうから(Radeon Xpress1250とかのオンボの中では頭一つ抜けてる奴にも多分負けはしないでしょう)、オンボードからの超低価格での乗り換えにはこの年末年始では最高の選択肢になると思われます。

 パフォーマンス的には7300GSと7300GTの中間といったところの本ボード。とはいえ7300GTとの間には超えがたい壁があるようで、がんばってオーバークロックしても総合パフォーマンスで7300GTを超えるのは無理そうです。
 じゃあSLIしたらどうなるのかっていう話ですが、これも対応アプリケーションならば7300GTを大きく上回ることはできそうですが、じゃあ7600GSに勝てるかというとこれは無理。SLI対応してないアプリケーションでは7300GTを下回ったり、下手すると本来の6600のスコアよりも落ちてしまったりもします。発熱や消費電力の面から考えても、こんなことするくらいなら普通に7600GS買ってシングルで使った方が良いんじゃないかと思います。これはSLI未体験の人が4000円の投資をして趣味でやるものです。

 でもまあとりあえず、大航海時代とかFFXIとか三國無双だとか軽めのゲームはすらすら動くっぽいです。本当にちょっとしたゲームしかやらない人にとってはこいつで充分っていう気もします。





本テストに用いた各種ベンチマークソフトウェアのダウンロード先


3DMARK05
3DMARK06
http://www.futuremark.com/download/

Lost Planet 無料体験版 DX9版
http://jp.slizone.com/object/lostplanet_jp.html

タイムリープぶーとべんち(元ネタが18禁ソフトメーカーらしいので閲覧の際は注意)
http://xoops.frontwing.jp/product/timeleap/download.html

ゆめりあベンチマーク
http://www.yumeria.com/download/mark.html
(ゆめりあベンチの解像度が640x480しか選べない件については2chの該当スレッドを参照の事)
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1189959243/l50

Aquamark3
http://cowscorpion.com/CPU/AquaMark.html

Final Fantasy XI Official Benchmark Vana'diel Bench ver.3
http://www.playonline.com/ff11/download/media/benchmark01.html

oZone3D OpenGL Fur Rendering Benchmark
http://www.ozone3d.net/benchmarks/fur/

CrystalMark2004 / CrystalMark2004R2
http://crystalmark.info/software/CrystalMark/

大航海時代Online ベンチマークプログラム
http://www.gamecity.ne.jp/dol/bench/guide.htm


各種ベンチマークプログラムはこちらのベンチ結果と同じ設定にてテストしています。