Hitachi-LG DVD-RW/+RW/RAM 18x/12x GSA-H12N(DVSM-X1218FB) -Burn Quality Test-


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GSA-H10N検証 1ページ目

1ページ目 パッケージと基本情報 / 本体、基盤等の画像各種 / DVD-RAM 12x
2ページ目 各種メディアへの記録速度と速度制御方式の挙動 / 太陽誘電16倍・8倍で焼きテスト
3ページ目 各種DVD記録メディアへの記録品位と相性の検証
4ページ目 改ファームで18倍速対応・GSA-H12N化 / 本物のH12Nと比べてみる



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CrossFlashing GSA-H10N @ H12N
-改ファームを適用してGSA-H12N化-
つい先日BuffaloのHPより公開された、HLDS製GSA-H12N用のファームウェアJJ12ですが、
YSS様のCD-R実験室の情報よりGSA-H10NとH12Nは採用チップが同じであるとの事で、
CDFreaks等ではCrossFlashへの期待が沸き立ちました。
そこへ新ファームのUJ12が投下。あっという間にCrossFlash用のファームが作られてしまいました。
以下のページでは、私もそのファームを頂いてGSA-H10NをH12N化してみようと思います。


一応、書いておかなければいけないこと。
※以下の操作を行われる場合は、全て自己責任の上で行ってください。
改ファームを入れるわけですから、当然ながらメーカーからの保証はなくなります。
また、ファームアップに失敗するとドライブが再起不能になる可能性もありますので、
その辺の危険性はしっかりと認識した上でそれでも魅力を感じる場合のみ行うことを推奨します。




改ファームはNECの旧ドライブ時代から有名なThe Dangerous Brothers(危険兄弟)氏のページからダウンロードできます。
GSA-H12N用のファームはこの辺りに置いてあります。
LG HL-DT-ST GSA-H12N Auto Reset and RPC1 Firmware - UJ12 Windows(RPC1 and Auto-Reset).
というやつをダウンロードすればOKです。


さて、ダウンロードしたファイルはzipで圧縮されているので、まずは解凍。


Auto-Reset版とRPC1版が入ってます。とりあえずどっちを使っても良いでしょう。
今回はUJ12AUTO.EXEの方を使ってみました。


GSA-H12N用のファームウェアなんですが、GSA-H10Nが普通に選べてしまいます。(Buffaloの純正ファームでは選べません)


・・・で、普通にファームアップできてしまいました。


CDSpeedから確認すると、ちゃんとドライブ名はGSA-H12Nになっています。



実際に18倍では焼けるのか? って話。


焼けました。


但し注意点として、現状ではまだH12N→H10N用のCrossFlashファームが入手不可能なため、
H12Nから元のH10Nに戻すことができません。
故障したりしてサポート受ける際に12N化されてるとたぶん受け付けてもらえないので、H10Nを買ってすぐH12N化するのはやめましょう。
最低限、動作を確認してからの方が良いかと思います。



Compare GSA-H10N@12N with the"real"GSA-H12N
-本物のGSA-H12Nと性能を比較-

既に検証ページで使ってますが、密かに購入しておいたBuffaloのDVSM-X1218FB。
中身はHitachi版のGSA-H12N。PC-Successにて\7080也。


ラベルの表示はしっかりGSA-H12Nになってます。
これからこいつと先ほど作成したGSA-H10N@H12Nの18倍速での記録品位を比べてやることにしましょう。
とりあえず、現状で18倍速が選択可能なメディアは以下の6種のIDを持つものです。

TYG03
MXL RG04
MCC 03RG20

YUDEN000-T03
MAXELL-003
MCC-004



・・・と、下の検証結果はちょっと長くなるので結論だけここに書いてしまうと、
H12N化したH10Nですが、結構普通に使えそうです。
細かいところで純正と異なる結果も出ていたりしますが、両者一長一短というかただの個体差っぽいので、
少なくともH12N化したH10Nが全然駄目駄目ってことはなさそうです。
H10Nの市場価格は今どんどん下がってますから、H12N化はなかなか使えそうな気がします。


TDK DVD-R 16x (TYG03 - made in Japan)

まずはこいつがいなくちゃ始まらない。
TDKブランドで販売されている誘電の16倍メディアです。
Recorded with GSA-H10N@H12N







Recorded with GSA-H12N







TYG03では両者ともエラーの出方やBeta、Jitterの挙動までかなり酷似した結果になりました。
正直GSA-H10N@12N、全然問題なさそうです。

Verbatim DVD+R 16x (MCC-004 made in Taiwan[prodisc])

次は、海外では16倍速以上でのScanの定番となっているMCC-004、Verbatimブランドの16倍速+Rです。
Recorded with GSA-H10N@H12N







Recorded with GSA-H12N







こちらはTYG03とは違い、両者の挙動はやや異なっています。H10N版の方で変なスパイクが発生してるのは少し気になりますが、
まあ18倍速ですしJitterもうねってますからそのくらいの誤差は発生するものなのかもしれませんが。

That's DVD+R 16x(YUDEN000 T03 made in Japan)

誘電の+Rも一応。やっときましょう。
Recorded with GSA-H10N@H12N







Recorded with GSA-H12N







こちらもH10Nの方がBetaやJitterのうねりが多く、エラー的にも若干ですがH12N版に劣ります。
でもまあ、やはりこれも誤差の範囲内で済む程度ですか。

maxell DVD+R 16x(MAXELL-003 made in Japan)

こちらは海外では馴染みが薄そうな国産maxellの16倍。
っていうか国内でも馴染み薄いって話もありますね。
Recorded with GSA-H10N@H12N







Recorded with GSA-H12N







やはり傾向は似てはいますが、今度はH12N版の方が少しまずそうな結果になってしまいました。
これはどちらが劣っているとかじゃなく、個体差と食い合わせの問題なのかもしれませんね。
結論として、今回の実験では両者の間には明確な差は無いということで。
まあ、12N化したやつをそのまま普通に使っちゃっても別段問題なさそうです。