☆MediaCode SpeedEdit

MediaCodeSpeedEdit(以下MCSE)は、ファームウェア改造関連のツールです。
主に各種メディアのストラテジ情報の入れ替えや選択可能速度の変更、RIP速度制限の撤去などを行うツールです。

・入手
 本体はこちらから入手可能です。


まずは起動しましょう。

ソフトを起動したら、○で囲んだLoadボタンを押してファームウェアファイルを読み込みます。


この際、読み込むファイルはexeファイルであることもありますが、各種ファームウェアは自動展開書庫で圧縮されたタイプのもの(PLEXTOR系等)や、
アップデータープログラムとファームウェアデータファイルが別々になっているもの(TEAC、Samsung等)も存在します。
そういったファイルについては一度アーカイブを展開してやった上で、ファームウェアデータのファイルの方を読みましょう。


ファームウェアの読み込みに成功すると、登録されたストラテジのリストが表示されます。






・ストラテジを入れ替える。

これはMCSEのメイン機能になっているもので、例えば
「GigaStorageの4倍速メディアを三菱の4倍速メディア用のストラテジで焼く」
などといった事が可能になります。
そんな事に何の意味があるのかというと、まだメーカーファームウェア側で対応の甘いメディア等に対して、
特性の似た別のメディアのストラテジを流用して記録してやることで、
条件次第では間違って買ってしまった相性の悪いメディアを有効利用するなどといった事が可能になります。

ストラテジを入れ替えるには、まず入れ替える元のストラテジ(今から焼きたいと思っているメディアのストラテジ)
をリスト中から探し、ダブルクリックで選択します。

すると、以下のようなリストが表示されます。


このリスト中から、入れ替えたい対象のストラテジ(どのストラテジを使用して記録するか)を選び、
OKボタンを押すとストラテジの入れ替えが完了します。
その際、以下のようなメッセージが出ますのでOKを押して確定しましょう。

(一応日本語訳しておくと、『貴方は本当に'FUJIFILM03'のストラテジを'ProdiscF02'のストラテジと入れ替えることを望みますか?』
 と書いてあります。できればこのくらいの英文は読めるようになっておくと、海外のソフトを使用する際に色々便利です。)



入れ替えが終了したら、ファームウェアファイルを保存します。
今変更した点は、ちゃんと保存を行っておかないと適用されませんので気をつけてください。

やはり警告メッセージが出ます。

『注意:改ファームウェアを使用することでドライブに負荷がかかったり、故障したりする可能性があります。
     また、ドライブのメーカー保証は消失することになります。
     MCSEの使用及びそれによって保存したファイルの使用は貴方自身の自己責任となります。
     本ツールの作者はこのツールの使用・誤使用によってもたらされたいかなる結果においても返答致しかねます。

     自己責任の上で続行しますか?』



と書いてあるわけです。当たり前の事ですが、ドライブの故障や保証の消失が嫌な方は使用を控えてください。
これによってもたらされた結果についてはソフト作者様は勿論、私も一切責任は取れません。



通常、改造後のファームはファイル名末尾に_Speedpatchedという文字列が付加されて保存されます。
但し、PLEXTORやTEAC系のドライブに代表されるようなアップデーターファイルとファームデータが別ファイルになっている形式のものは
ファームウェアのデータファイルの名前が違うとうまく適用されませんので、元のファイルを上書きしてやる必要があります。



・その他の機能。


・Rip制限速度の除去、OEMドライブのCrossFlashing等。


右下部分のDrive settingsのチェックボックスがグレーアウトしていない機種については、
increase read speedのオプションにチェックを入れて保存することでDVD-VIDEOディスクのRIP速度制限を解除することができます。

また、ドライブによってはここに別のチェックボックスが現れることがあります。
それを利用することで、例えばBenQのDQ60用ファームウェアとPX-750Aのファームウェアを相互にCrossFlashする事等が可能です。



・記録速度の変更。


メディアごとの選択できる記録速度の変更を行えます。
下の例では、TEAC DV-W516Eの16xチェックをはずすことで、一部16倍速メディアの記録速度を12xに制限することができます。
元々DV-W516Eは16倍メディアに対しての12倍速記録をサポートしていないドライブなのですが、
ファームウェアとしては12倍速記録のアルゴリズムもしっかり記録されており、ツールを使用して制限を行うことで初めて利用可能になります。