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各メディアのランク付けに関して

所詮は目視ですし、固定した基準に絞ってしまっているため
柔軟性に欠ける所があります。
ですので、グラフがちゃんと読める方はこのランクは飾り程度に考え

あくまでグラフを実測データとして捉えて自ら解釈する事が最良です。

当サイトでは、メディアのドライブごとの焼き結果に対して、SABCDEの6段階のランク付けを行なっています。
ランク付けを行なう理由は、グラフをうまく読めない人にも焼き品質をわかりやすくするためです。
具体的にはグラフを目視で以下の基準に当てはめて算出しているものです。
但し、突発的及びごく少量の基準値オーバーは許容範囲とし、上のランクに切り上げてあります。

<2005.3/13改訂>
計測ドライブ多くのグラフに対応させる為、グラフ毎にポイント化を行い、総合のポイントで最終的な評価を算出します。
また、全ドライブのポイント合計よりメディアの総合評価を行なってみました。
相性キツいメディアはあまり参考になりませんが、仮想的にメディアの「格付け」みたいな事をやっております。
ただ、最近グラフを読まずにランクだけを気にしていらっしゃる方が多いように見受けられます故、
当注意書き内にて最も重要な文章を一番上へ持ってきてみました。



※Plextools PI/POの計測結果に関して
とりあえずBランクは規格基準の280以下、
Cランクはデフォルト表示位置で表示できる450辺りに設定してみました。
どうもPIEが500を超えるとPOFが発生する場合が多いようで。
POFが発生したらEランクとします。

※Plextoolsのその他のTest機能に関して
計測時間の関係上大量の計測が非常に困難になります故、
基本的にPI/POテストのみに留める事と致します。

グラフが2つの場合
総合ポイント 評価
10 S
8〜9 A
6〜7 B
4〜5 C
2〜3 D
0〜1 E
   グラフが3つの場合
総合ポイント 評価
15 S
12〜14 A
9〜11 B
6〜8 C
3〜5 D
0〜2 E
   グラフが4つの場合
総合ポイント 評価
20 S
16〜19 A
12〜15 B
8〜11 C
4〜7 D
0〜3 E
   総合評価
ポイント率
(満点を100とする)
評価
90%以上 S
75%〜 A
60%〜 B
45%〜 C
30%〜 D
15%〜 E
〜15% F


ご覧いただければ判る通り、Sランクを得る条件がかなりシビアになっています。
改訂以前のメディアと少なからず評価の差異が出る事が予想されますが、
各ランク信頼性を高める為の措置ですのでどうぞご容赦下さい。

5ポイント
SOHC-5232K + kprobe…PIEのMAXが15以下、PIFのMAXが5以下。
DW-1620R_+ Nero CDS…PIEのMAXが30以下、PIFのMAXが16以下。
DVR-108_+ DVDInfo…PIEのMAXが60以下、POのMAXが32以下。
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEのMAXが30以下。


4ポイント
SOHC-5232K + Kprobe…PIEのMAXが25以下。
DW-1620R_+ Nero CDS…PIEのMAXが100以下、PIFのMAXが16以下。
DVR-108_+ DVDInfo…PIEのMAXが150以下、POのMAXが60以下
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEのMAXが80以下。


3ポイント
SOHC-5232K + Kprobe…PIのMAXが50以下。
DW-1620R_+ Nero CDS…PIのMAXが280以下、PIFのMAXが16以下。
DVR-108_+ DVDInfo…PIのMAXが300以下、POのMAXが80以下。
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEのMAXが280以下。


2ポイント
SOHC-5232K + Kprobe…PIのMAXが100以下。
DW-1620R_+ Nero CDS…PIのMAXが600以下、PIFのMAXが16以下。
DVR-108_+ DVDInfo…POのMAXが160以下。
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEのMAXが450以下。


1ポイント
SOHC-5232K + Kprobe…PIのMAXが100以上。
DW-1620R_+ Nero CDS…PIFのMAXが16以上。
DVR-108_+ DVDInfo…PIのMAXが900以下、POのMAXが300以下
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEのMAXが450以上。


0ポイント
SOHC-5232K + Kprobe…PIのMAXが200以上
DW-1620R_+ Nero CDS…POFが発生しているもの
DVR-108_+ DVDInfo…PIのMAXが900以上、又はPOのMAXが300以上
PX-716A_+ Plextools PI/PO…PIEが800以上又はPOFが発生しているもの。


ポイント評価外
総合評価時にのみ用いられる、Eよりもさらに下のランクです。
ドライブ別の評価には登場しません。



【実際の表示例】

《SOHC-5232Kの結果がS、DW-1620Rの結果がB、DVR-108の結果がA、PX-716Aの結果がBだった場合》

Sランクは5P、Bランクは3P、Aランクは4Pなので、総合評価は「5+3+4+3=15ポイント」。
15ポイントを上の表に当てはめると、ランクはB。従って…

(S/B/A/B/[15P])
4GB Saved Burn
(S/A/S/A[18P])
3GB Saved Burn
(S/S/S/S/[20P])


このように表示されます。

※[4GB Saved Burn]と[3GB Saver Burn]
これはその名の通り、焼くデータの容量を4GB及び3GBに抑え、
外周まで使用しない場合の信頼性です。
海外製激安メディアは総じて外周が弱いものが多く、容量を抑える事で
良いパフォーマンスを得られるようなものが存在します。






実際に使用するにあたり、どこで区切れば良いのか

3つのグラフが非常に優れている「Sランク」のものであれば、問題が発生する可能性はほぼ無いでしょう。
「Aランク」までが優良メディアと呼べる代物かと思います。
「Bランク」はECMAの基準を満たしている(はず)のものですが、上にAとS、2つのランクが存在するわけですから、
悪く言えば「基準ギリギリ」なものです。
「Cランク」以下は、そもそもが基準を満たしていません。
読み込みは問題なくとも、再生機器によってはトラブルを生じる可能性もありますのでご注意を。
「Dランク」のものは、恐らく多くの機器で何らかの不具合を生じるでしょう。
「Eランク」のものは、殆どの機器においてまともに使用するのは不可能かと思われます。

しかし所詮は目視ですし、固定した基準に絞ってしまっているため、柔軟性に欠ける所があります。
ですので、グラフがちゃんと読める方はこのランクは飾り程度に考え、あまりアテにしないようお願いします。
あくまで実測データとして捉え、ご自身にて柔軟にグラフを解釈して頂く事が最良です。


又、これらの結果は全て当ページの管理人が購入したメディアのものですので、
メディアにはロットによる個体差が有る事をご承知の上でご覧下さい。
(ロットによっては「アタリ」や「ハズレ」があるかもしれませんし、
今後品質が向上したり悪化したりする事も十分に考えられます。)

なお、このランクは読み出し品質のみを考慮しており、保存性は全く考慮していませんのでご了承下さい。



具体的には?

当宅のGSA-4120Bでは、この程度までのものであれば、データ救出に成功します。

但し、DW-1620Rでは途中で停止し、読めませんでした。
ドライブによって読み取り性能に差がありますので、「駄目だ」と思ったメディアでも
読みの強いドライブ(主に東芝やLITE-ON、LG等)を使えばデータの救出が可能かもしれません。



ちなみに、読み性能の強いGSA-4120Bをもってしてもここまで進行すると読めません。

尚、やはりドライブの読み取り性能によってかなり差が出てきます。
当宅所持ドライブでの結果は次の通り。

日立LG GSA-4120B 残り330MB地点でエラー
LITE-ON SOHC-5232K 残り330MB地点でエラー
Pioneer DVR-108 残り480MB地点でエラー
日立LG GCC-4120 残り550MB地点でエラー
NEC ND-3500A 残り560MB地点でエラー
BenQ DW-1620R 残り780MB地点でエラー
Sony DRU-500A 残り800MB地点でエラー
Plextor PX-708A2 認識しない

やはりLITE-ONとLGがトップです。
Plextorは元々駄メディアを嫌う傾向にあるので、こういう用途向けではないかと思われます。




ところでkprobeのグラフって、他のグラフと比べて何かおかしくない?

kprobeはグラフのリアルタイム表示機能を使用すると、測定品質が悪くなるとの事。
実際にどれくらい違うのかというと、下に示したとおり。

realtime表示OFF  2x CLV計測


realtime表示ON 8x CAV計測(何故か表示は2xになってますが)


一見、かなり差が出ているように見えますが、グラフ下の数字に注目してください。
16進数なので見づらいかもしれませんが、realtime表示をONにすると読んですぐグラフ化していく為、
読み込み速度の速い外周部分が縮んでしまいます。 (単位時間に読み込める量が多い為)
この為、外周部分がやや見づらくなります。
また、Realtime表示時のグラフはサンプリング数を落として計測しているため、PIEやPIFのTotalが少なくなっています。
加えて、外周部でPIFの出方が異なっている事から、外周部分の測定品質もやや落ちていることが判りますが、これは高速で計測しているせいでしょうね。

結論
Realtime Chartを使用しても一応、品質は正しく測れますが、見づらくなります。
また、高速で計測する場合、外周部の測定の信頼性がやや低下します。


※では、Realtime表示はしない方が良いの?

厳密に計測が行ないたい場合はその通りです。
但し、計測にDVD-ROMドライブやコンボドライブなどを使用している場合はこの限りではありません。

LITE-ONの一部のDVD-ROMドライブやコンボドライブは、DVDのエラー計測時、
ある箇所に原因不明の高エラー部位がかなりの頻度で発生します。
(こういった突出したエラーを『ひげ』と呼ぶことがあります)
kpobeはこういった不具合に対応する為、「Delete Maximum Value」というコマンドを備えています。
グラフを右クリックすると表示されるこのコマンドを行なう事で、グラフ中の最高値のエラーが除かれ、
「ひげ」を駆除することができるわけなのですが……

このコマンド、サンプリング数が最大の時に使用するとグラフの再描画に非常に時間がかかります。
kprobeのバージョンを2.42にUPした時に、「エラー値がかなり厳しく出る」「このコマンドが非常に重い」と感じた方がいるかもしれません。それはkprobeのver.2.42ではリアルタイム表示機能がカットされ、サンプリング数が最大で計測されているからです。
ともかく、下手をするとひげを1本駆除するのに数分かかるようでは正直実用的ではありません。
そこで、サンプリング数を落とす為に敢えてリアルタイム表示を用いる場合があるわけです。

しかしリアルタイム表示にすると、可変速倍速での読み込み時に横方向の比率に狂いが発生し、グラフが見づらくなるという欠点があります。
そこで、旧バージョンの2.10を使用してみましょう。
このバージョンには「Maximum sampling Rate」という項目があり、これをoffにしているとサンプリング数が通常の半分程度に抑えて計測が行なわれます。
これで、リアルタイム表示時…とまではいきませんが、グラフの描画がかなり軽くなります。


…本当はいつまでもSOHC-5232Kなんて使ってないで、計測ドライブを変えた方がいいんですけれどもね。
管理人、LTR-52327Sとか持ってるわけですし。
なんでわざわざコンボドライブを買ったのか、未だに自分でもよく判りません。