Blu-rayメディア検証(簡易版)

PDLSのDH-4O1SでBD-R検証が可能になったようなので、試験的に結果を掲載してみました。
正式版は通常のメディア検証フォームの方へ上げるつもりですのでそれまでしばらくこちらで我慢してください(_ _)


以下のグラフは今回のテストで得られた結果をメディアごとに各ドライブのメディアンを取って集計したものです。


LDC値のメディアン

BIS値のメディアン

こちらの結果を見ると、Panasonic社製の2倍速BD-Rメディアの品質が頭ひとつ抜けて優秀であることが判ります。
しかしながら、その反面4倍速メディアの結果は良いとはいえず、4倍速メディアを条件に選ぶのであればTDKのものが良さそうです。
三菱化学メディアは品質が中途半端な感があるものの、価格の安さは魅力なのでお世話になることも多いでしょう。
SONYはそもそも自社製のを見つけること自体が難しいのであんまり意識しないで良いでしょう。

台湾勢ではCMCのものが価格の割りに優秀であることが伺えます。しかしながらバーストエラーの発生頻度が高いため、
安定性という面ではPanasonicやTDKには及ばないかもしれません。
RiTEKは価格相応の結果です。こちらを買うくらいなら同価格でCMCを買った方が良いと思います。
LTHは価格も無機と大して変わらない上に品質も微妙です。もう少し安くなってドライブ側でも対応が取れるまで選択肢としては厳しそうです。



maxell BD-R 2x (\500/枚)
日本製。PanasonicのOEMです。

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583




松下のBD-R 2倍速は特に問題なく、どのドライブでも綺麗に焼けていると思います。
若干LF-MB121JDでの結果が悪いかなといった感じ。やはり新しいドライブの方が優秀なのか。




Panasonic BD-R 4x
日本製 Panasonicの自社製です。

LG電子 GGW-H20N


2倍は結構良かったんですが、4倍の方はLDC、BISともにアベレージが結構高めです。
他の4倍メディアと比べてもかなり見劣りするので、ちょっと選択肢として厳しい感じ。




三菱化学メディア BD-R 2x
日本製。 三菱化学メディア自社製です。

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583



国内メーカーのBD-Rメディアの中では価格設定がかなり安価な三菱のBD-Rですが、
エラーの方は若干多めな結果。
ドライブによりけりでもあるんですが、PanaやTDKよりはちょっと劣る印象を受けてしまいます。




maxell BD-R 4x
日本製 三菱化学メディア OEM

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583



三菱4倍。これも4倍メディアの中では結構値段が安いので目に留まる機会も多いんじゃないかと思います。
PanasonicのSW-5583では特に問題なくかなり良好に焼けているんですが、
GGW-H20Nではかなり悲惨な結果になってしまってます。ドライブによって使用を考えた方が良いでしょう。




TDK BD-R 2x
日本製 TDK自社製

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583



TDKのメディアはエラーレートでは若干Panaの2倍を上回るものの、どのドライブでもそこそこ安定した結果を見せてます。




TDK BD-R 4x
日本製 TDK自社製

LG電子 GGW-H20N


TDKの4倍はまだ結果が少ないため何とも言い難いですが、エラーレートとかは2倍とあまり変わらず、安定はしてると思います。
少なくともPanasonic買うよりは幸せになれるでしょう。




SONY BD-R 2x
日本製 SONY自社製

LG電子 GGW-H20N


SONY自社製の透けるディスク。向こう側が透けて見えるんですよね。
多分にイロモノかと思いきや結果はさほど悪くないです。TDKと同じくらいのレベルで普通に使えるでしょう。





MR.DATA BD-R 2x
台湾製 CMC OEM

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583


LF-MB121JDとの相性が最悪ですが、エラーレートだけ見るとそんなに悪い結果ではないように見えます。
ただ、国内メーカー製のディスクと比べるとかなりバーストエラーの頻度が高いように見えます。




RiDATA BD-R 2x
台湾製 RiTEK OEM

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583


RiTEKな時点で引いてしまう人もいるでしょうけれど、実際使ってみるとやっぱり微妙な品質です。
特にLF-MB121JDとの相性は最悪。他の2ドライブでの結果もやや微妙です。




三菱化学メディア BD-R LTH 2x
日本製 太陽誘電 OEM

LG電子 GGW-H20N



Panasonic LF-MB121JD



Panasonic SW-5583



太陽誘電のLTHタイプのBD-Rは2008年5月現在、結局無機のBD-Rより高いので本末転倒気味ですが、
これから安くなっていくんでしょうかね・・・?
SW-5583では若干マシな結果ですが、その他のドライブだと正直かなり喜ばしくない結果です。
バーストエラーの発生頻度も台湾メディア並みのように見えます。
価格さえ安くて対応もしっかり取れてれば考慮する価値もあるんでしょう。
けれど価格が無機と全然変わらず相性もあり、残念ながら現時点では購入する価値があまり見出せません。