Pioneer "DVR-216"の記録性能・相性チェック



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概要




2008年6月、ニュースリリースにちらほらと名前が上がり始めたと思ったら
今回も電光石火の勢いでバルク版が出回り始めたPioneerのDVD記録ドライブです。
販売はいつものごとく代理店のエスティトレードが行っている模様です。
型番が色々ありますが、以下のようなラインナップになってます。



品名 DVR-216 / DVR-216BK
発売元 Pioneer
発売日 2008年6月21日
価格 6,180円
DVD-RAM対応 SATA接続モデル。
無印がアイボリートレイ・アイボリーベゼルで、BKはブラックトレー・ブラックベゼル


品名 DVR-216D / DVR-216DBK
発売元 Pioneer
発売日 2008年6月21日
価格 5,180円
DVD-RAMは書き込み非対応で読み込みのみ。SATA接続モデル。
色については同上。


品名 DVR-116 / DVR-116BK
発売元 Pioneer
発売日 2008年6月21日
価格 5,180円
DVD-RAM対応 PATA接続モデル。
色については同上。


品名 DVR-116D / DVR-116DBK
発売元 Pioneer
発売日 2008年6月21日
価格 4,680円
DVD-RAMは書き込み非対応で読み込みのみ。PATA接続モデル。
色については同上。



たまたまふら〜っと一月半ぶりくらいに秋葉に行ったら売ってたのでとりあえず1台買ってみたのですが、
どうにも個体差が気になるので後から追加で9台ほど購入。
今回はこの10台を使ってハズレ率は一体何割なのかを調べようと思います。







Features
認識ベンダ名 PIONEER
認識ドライブ名 DVD-RW DVR-216
初期ファームウェア 1.03
バッファ 2MB
動作モード SATA
メイン採用チップ NEC MC-10044B
製造国表記 CHINA
消費電力 5V/12V = 1.7A/1.5A
エラー計測機能 なし
DVD最大書込速度 20x
DVDR DL最大書込速度 12x
DVDRW最大書込速度 8x(6x)
DVD-ROM読込速度 16x
DVD-R読込速度 16x
2層式DVD読込速度 12x
CSS付DVD-Videoの読み速度 16x(制限なし)
CD最大書込速度 40x
CDRW最大書込速度 32x
CD最大読込速度 40x
DVD+Rへのオーバーバーン 不可
2倍・3倍RAMディスクの読み速度 3x CLV
5倍RAMディスクの読み速度 5x CLV
DVD+RディスクのROM化 不可
DVD+RWディスクのROM化 不可
DVD+R DLディスクのROM化 強制ROM化
DVD-R 最高速でのフル記録時間 4:30強程度
添付ソフトウェア なし



Write speed & behavior
20倍速 DVD-Rメディア(*1) 8.4x-20x CAV / 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
20倍速 DVD+Rメディア(*1) 8.4x-20x CAV / 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
18倍速 DVD-Rメディア(*1) 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
18倍速 DVD+Rメディア(*1) 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
16倍速 DVD-Rメディア 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
16倍速 DVD+Rメディア 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6.7x-8x CAV / 6x CLV / 4x CLV
12倍速 DVD-Rメディア(*1) 6x-8x-12x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
12倍速 DVD+Rメディア(*1) 6x-8x-12x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD-Rメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD+Rメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD-Rメディア 4x CLV / 2x CLV / 1x CLV
4倍速 DVD+Rメディア 4x CLV / 2.4x CLV
1倍速 DVD-Rメディア 2x CLV
2.4倍速 DVD+Rメディア 2.4x CLV
6倍速 DVD-RWメディア 6x CLV / 4x CLV / 2x CLV
4倍速 DVD-RWメディア 4x CLV / 2x CLV
2倍速 DVD-RWメディア 1x CLV / 2x CLV
8倍速 DVD+RWメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 3.3x CLV
4倍速 DVD+RWメディア 4x CLV / 2.4x CLV
2.4倍速 DVD+RWメディア 2.4x CLV
10倍速 DVD+R DLメディア 6x-8x-10x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV / 2.4x CLV
8倍速 DVD+R DLメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV / 2.4x CLV
4倍速 DVD+R DLメディア 4x CLV / 2.4x CLV
2.4倍速 DVD+R DLメディア 2.4x CLV
10倍速 DVD-R DLメディア 6x-8x-10x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV / 2x CLV
8倍速 DVD-R DLメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV / 2x CLV
4倍速 DVD-R DLメディア 4x CLV / 2x CLV
2倍速 DVD-R DLメディア 2x CLV
(*1) ... ~12X media Speed List
 
  20倍速 18倍速 16倍速 12倍速
MID TYG03
YUDEN000 T03
MCC 03RG20
MCC 004
MXL RG04
CMC MAG. MA3
ProdiscF02
PRINCORGM1
TTH02
ProdiscS05
GSC005
OPTODISCR016
- TYG02
MXL RG03
CMC MAG. AE1


速度面ではDVR-A15よりも更に高速な記録速度を選択できるメディアが増えてます。



Nero InfoTool - ドライブ情報



騒音値の比較

今回DVR-216はバルクドライブでありながら静音性の向上を謳っています。
そこで前モデルと比較してどれだけ騒音値を下げることができたのか、実際に比較してみました。




まずはA特性(シャーッという高い風切り音)の騒音値。
DVR-212は記録中の騒音が非常に大きい爆音ドライブでしたが、今回の216はかなり改善されており、
なんと前モデルのリテール版であるDVR-A15よりも静かという結果に。




続いてC特性(ブォーンといううなる様な低い音)の騒音値。
これもDVR-216は前モデルから大幅に改善されており、やはりA15を安定して上回る静粛性を発揮しています。


というわけで、騒音という面では前DVR-212と比較して、バルクドライブとしては飛躍的な静粛性を獲得しているようです。
この結果だと同じ16倍速で焼くのであれば、現行のドライブの中でも一、二を争うくらい静かな部類に入るかと思われます。

・・・しかし残念ながらこのドライブ、メディアを入れると常に最高倍速で読みにいく仕様なため、
静音ユーティリティで制御してやらないと結局それなりにうるさく感じてしまうんですよね。
その辺はリテールモデルに付属の静音ユーティリティに期待ということで。



外見・内部画像およびチップセット


フロンとベゼルのデザインです。
イジェクトホールやボタンの印象は変わりませんが、LED形状と位置が今までと異なっています。




DVR-216

DVR-212/215
ラベルと天板のデザイン。
天板の七つのくぼみは廃止され、ディスクに沿ってドライブ後方に窪みがつけられてます。
製造月は2008年6月となっており、製造したものを即投入してることが伺えます。
もうひとつ大きな変更点は消費電力の変更。
DVR-115シリーズが5V/12V = 2.1A/1.4Aであったのに対し、本ドライブでは1.7A/1.5Aとなっています。
12Vが若干上昇していますが、全体で見れば消費電力は下がっている計算になります。



DVR-216(R13)

DVR-A15(R12.5)
DVR-216の基盤にはR13というリビジョンがうたれており、
DVR-115のR12.5からリビジョン番号は正式に継承している形になります。
しかしながら基盤の設計は今までとはまるでタイプが異なっており、
マイナーチェンジとかそういうのではなく完全に再設計された感じです。
PLDSの仕業っていう噂がありますが、あながち出鱈目な噂ではないかもしれません。





Pioneer DVR-216

Optiarc AD-7200S
こちらがメインのチップセット。メモリが内臓されているのか基板上にメモリチップが見られません。
AD-7200Sで使用されているものはMC-10044でしたが、
DVR-216で使用されているのはMC-10044"B"と若干型番が異なります。





AD-7200S(左)とDVR-216を比較した図です。
AD-7200Sと比べると若干長いですね。




    
アルミ電解コンデンサは日ケミのLXYが2本とELNAのものが2本。双方とも105℃品です。




    
こちらは内部メカ部分とトレーの画像。
トレー後部には無数の穴があいています。
DVR-112シリーズにあったトレーのエアインダクションスリットは廃止されているようです。