SONY DVDRW/RAM 16x/5x SuperMulti DW-G110A -Burn Quality Test-


パッケージ画像と基本情報


SONY DW-G110A
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SONY/UTOBIAより発売の16x/5x対応スーパーマルチドライブ。
発売時期から推測するにLITEONのSHM-165P6S相当品かと思っていたのですが、
UTOBIAの公式サイトのスペックを参照すると、DVD-Rの書込み方式が16xまで全てZ-CLV。
そしてDVD-RAMは5x CLV書込みに対応…と、明らかにSHM-165P6Sとは違ったスペック。
ファームの違いから方式が異なるのかと興味津々で買ってみたところ……
なんかこれまでのLITEONとはチップからして違い、ハード的に全然別物な謎ドライブでした。
以下、基盤画像やらも含めて考察していきます。



本体、チップ、基盤画像


まずはこちらがラベル画像。(クリックで拡大画像を参照)

消費電力やドライブのデザインを見る限りまんまLITEONなのですが、
トレーの排出速度がこれまでのものとは異なりますし、ベゼル部分に緩衝用のスポンジがついてます。
で、気になる基盤の方は…

基盤画像(新しいウィンドウで開く) imgタグによる直リンク厳禁!

なんと、日立LGのドライブと同じRenesasチップを採用しています。
その関係か、……残念なことにこのドライブでは計測ができなくなってます。

で、ちょっと気になったことがあったので、ドライブ裏面の蓋の裏面(ややこしい表現だな…)の画像もUP。

なんかpioneerのDVR-A10XLを連想させるようなスポンジが敷いてあります。
静穏性にも重きを置いてこんな構造にしてるのでしょうか?
にしてもこのドライブ、安い割にやたらと作りが凝ってるというか丁寧な気が……




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DVD書込み性能チェック

DVD-R 16x A DVD+R 16x A DVD-R 8x A DVD+R 8x A DVD-R 4x A
DVD-R 16x B DVD+R 16x B DVD-R 8x B DVD+R 8x B
DVD-R 16x C DVD+R 16x C DVD-R 8x C DVD+R 8x C


DVD-R/+RメディアのA/B/Cのグループ分けについて
A......主に国産品や国内メーカーのIDを持ったディスクです。maxellやThat'sをはじめ、三菱やUNIFINOもここに入ります。
B......台湾の最大手6社のメディアです。RiTEK/CMC/Prodisc/DAXON/OPTODISC/GigaStorage。
C......台湾のその他有象無象メーカーや台湾以外等、いわゆる「あやしいメディア」です。ごめんPrinco、お前もここだ。
GroupA are......TaiyoYuden, Verbatim(Mitsubishi), TDK, RICOH, maxell, Intermedia, AMC and other MIJ.
GroupB are.......RiTEK, CMC, Prodisc, DAXON, Optodisc, and GigaStorage.
GroupC are.......PRINCO, BeAll, Infomedia, Ume, VDSP, VANGUARD, ......and others.


とりあえず、現時点で判明していること
・計測は?

初期ファーム(2.0a)状態では、確かできなかったと思います。
CD-R実験室様の報告によると、初期ファームでもできる模様。多分私の勘違いだったっぽい。

(kprobeでて試した所スピンアップ直後に停止、CDSpeedで試したところ"Invailed command operation code"と出て停止するという動作を取りました)
……ところが、後に掲示板でYSS様から教えて頂いたのですが、どうもファーム2.0cでは普通に計測できたとの事。慌ててもう一度試してみたところ……普通にkprobeが動作してしまいました。
2.0aの時には双方共1回ずつ試して「あぁ、やっぱRenesasチップだから計測はできないんだな…」と早々に諦めてしまったので、ファーム2.0aでの計測の可否はちょっと不明です。
しかしRenesasチップでkprobeが動くって一体……もしかしてRenesasって書いてあるだけで実は…とか?

・焼きの挙動は?

16倍速メディアを挿入したところ、選択できる速度は

[6x-8x-10x-12x-14x-16x]

と、かなり細かく指定でき、その辺は何かLITEON臭さを感じます。
で、実際の焼きの挙動はこんな感じになります

選択できる速度そのまんまの6段階変速。ちなみに使用したメディアは三菱の16x DVD-R。
各CLV領域における速度も完全に真っ直ぐではなく、小刻みにWOPCかかってる感じです。
で、とりあえずエラーを計測してみた結果。


悪くはない感じですね。16倍領域が若干悪いので、折角器用に2倍速刻みで速度選択できるのですし、
16xと14xなんて速度的に数秒程度しか変わらないのですから、14倍で焼いてやった方が良い気がします。
Z-CLVはこういう時メディアに対する速度限界が判断し易いからいいですね。


ちなみに、何故か太陽誘電のメディアだと違う挙動を取りました。

8倍速への切り替わりが若干遅く、それに伴って全切り替わり地点が押し出されてます。
これなら多分14x指定した方が早いんじゃあ……


でもエラー的には全然問題ない感じですね。


・焼き品質は?

16倍速は海外のものとは若干相性ありますが、国内のものであればだいたい問題なさそうです。
ただ、ほとんどのメディアが14xで焼いた方が結果が良くなるので、(速度的にもほとんど変わらないことですし)
いっそ14x指定で焼いてしまうことを強く推奨致します。
8倍群はまだ有象無象たちの計測が終わってないので結論は出せないんですが、国内群はちゃんと綺麗に焼いてくれますし、台湾群もそんなに悪い結果にはなってません。ただ、DAXON008Sとはどうも致命的に相性が悪いみたいなので、BenQ8倍愛用者の方はその点気をつけた方が良いかと思います。
また、小刻みに震えるようなOPC動作のせいか、8倍以下では焼きムラがあまり発生しないようです。
現状での焼き品質は現行ファームのDV-W516Eといい勝負じゃないかって印象です。
DV-W516Eと決定的に違うのがストラテジ対応の異様なまでの良さで、多分これはNECやPLEXTOR並みだと思います。
(なにせ、未だ表記速度で焼けなかったメディアが存在しない。恐らく国内で売ってるものはほぼ対応してると考えてよさそうです)
さすがにPioneerのDVR-110の当たりロットには焼き品質では敵いませんが、ストラテジ対応度では圧倒的に勝ってるわけで。

・・・とここまでは普通なんですが。問題は
-Rの4倍焼きが極めて不安定な点。
なにもこんな所まで516Eといい勝負しなくても……って感じでしょうか。
6倍速での書き込みも若干不安定っぽいところがあるので、DVD-Rは4倍・6倍では焼かない方が良いでしょう。