DISC REPAIR PRO。 
自宅でできるディスク研磨機です。

秋葉原なんかに行くとあきばお〜やドスパラあたりで\3000弱くらいで売ってるのを見かけると思います。
なんかあからさまに怪しい謳い文句と売り方なので(絶対売り方間違ってる・・・)
気にはなっても実際に買おうと思う人は少ないんじゃないかって思いますが、実はこれ結構使えるものだったりします。


これの効能については以前当サイトにて掲載したことがあるんですが、
サイト整理の際に誤って画像を紛失してしまい、現在は閲覧できない状態です。

なので、とりあえず実践あるのみです。やすりでキズ付けたディスクにこの機械で研磨を3回行います。
研磨だけだとらせん状の研磨キズがかなり残ってしまうため、その後修復液を使用して盤面のキズ取り(修復)を行ってやります。

Before。







After

ずいぶんと綺麗になったもんです。
写真では判り難いかもしれませんが、一応盤面のキズはまだかなり残ってる状態です。
しかし深いキズは目立ちにくくなり、浅いキズはほぼ完全に消えてくれます。


『中古ゲームソフトにごく薄いキズをつけてしまった。値引きされるのが嫌だから修復を使おう』
 ↓
ほぼ完全にキズは隠れます。


『深いキズのため読めないディスクがある。研磨して読めるようにしたい』
 ↓
研磨を2〜3回行った後修復を行えばかなりの効果が期待できますが、深いキズは隠れるるわけではありません。
また、研磨を行うと独特のらせん状の研磨キズができます。かなり目立つものですのでできれば研磨は最後の手段に・・・

こんな感じの使い方が正しいと思います。


では、肝心のデータの読み出しはどうなのかというと、




Before







After



全く何事も無く完璧に読めるようになりました。素敵です。









・これってもしかしてすごい製品?

 こういう製品って大抵の場合は謳い文句ばかり大げさで実際使ってみると大したことはないものが多いのですが、
騙されたと思って使ってみるとかなりの効果を上げてくれます。うまく使えば謳い文句もあながち嘘じゃありません。

ただ、・・・・・・そんなすごい製品が何故\3000弱の値段で投げ売られてるのか。
それには勿論、裏があります。




・製品が抱える欠点(というか、欠陥に近い)について。


この製品、効果の程は十分なんですが、造りが安っぽいためめっちゃ壊れやすいのです。
実は今回使用したDISC REPAIRは3代目です。既に2台ほど使い潰しました。

何故、これほどまでに壊れやすいのかって話。それを説明するために分解図をご用意致しました。


主に故障するのは上図に示した(1)と(2)の部分です。

(1). コンデンサ部分。
 安物が使われてるのか、この部分が異様な熱を持ちます。
 数十枚ほど連続使用すると、自熱で逝く事があります。

(2). モーター部分
 SANKO ELECTRIC Co Ltd製の、型番MM5B90T18-1というモータが使用されています。
 故障原因としてはこのモータが駄目になるという症状が一番多いでしょう。ディスクが回らなくなります。
 どうも内部の動作熱で修復液が気化してしまいギアの動作が悪くなるのが原因のように思いますが、詳細は不明です。
 マブチモータの規格に似たサイズですが、それよりも奥行きが微妙に短いため、代用品を得るのは難しいと思います。


以上が主な故障原因です。
基本的に長時間にわたる連続使用は最も大きな故障の原因となります。とても弱いです。
換気の良い場所で使用すること、連続使用は控え数回使ったら数十分程度休ませること。
この辺りを守ればそれなりに長持ちするかもしれません。
つまり業務用途には向きませんね。あくまでも個人用のツールです。



あと、これは仕方のないことなのかもしれませんが、動作音がかなりうるさいですので動作時は下にマットを敷いた方が良いでしょう。