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タイトル書き込み速度とロットによる品質差
記事No183
投稿日: 2005/02/07(Mon) 11:31
投稿者いち たす に はさん
初めまして。
毎回、興味深く拝見させて頂いており、メディア購入には大変参考になります。。また、頻繁に更新されているので訪れるたびに新しい発見があります。

最近、特にわたしが気になってるのは、

1. 書き込み速度による品質差の程度
2. 当たりロットと外れロットによる品質差の程度

の2点です。

まず1についてですが、一般に低速で書き込んだ方が品質が高いと言われているようですが、実際のところどの程度の差があるのか興味を持っています。例えば、等速や2倍速であればいわゆる激安メディアでもそこそこ使える品質だったりすればまた活用法も換わってくるのではないかと感じているのです。

2についでですが、「当たりロット」や「外れロット」という言葉はよく聞きますし、検証結果にも管理人さんが実際に使われています。しかし、実際に時を代えてあるいは入手先を代えてさまざまなロットを試すと、同じ銘柄でありながらいったいどの程度の品質差があるのかな!?と言った点です。例えばメディアのランクで言えば、C〜D辺りを彷徨くんだとか、B〜E辺りの大きな差があるんだとか…。

以上の2つは、特に激安メディアの活用法や検証結果の信頼性などに関わってくる部分であり、最近特に気になってきた部分です。

管理人さんは学生だそうで、時間的資金的に厳しいと思いますが、余裕のある時に一部の(激安)メディアに絞って企画化されると面白そうですね。まぁ、あくまでもひとつの提案程度に受け止めて頂ければ光栄です。

タイトルRe: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No185
投稿日: 2005/02/07(Mon) 17:13
投稿者おさるさん

> 1. 書き込み速度による品質差の程度

> まず1についてですが、一般に低速で書き込んだ方が品質が高いと言わ>れているようですが、実際のところどの程度の差があるのか興味を持っ
>ています。例えば、等速や2倍速であればいわゆる激安メディアでもそ
>こそこ使える品質だったりすればまた活用法も換わってくるのではない
>かと感じているのです。


CD-Rの頃は焼き速度と焼き品質の関係が多少なりともあったようですが、
DVD焼きに関しては低速焼き=高品質とはなりません。

8倍速メディアなら8倍速で焼くようにメディア側では色素を、ドライブ側ではレーザー出力の強弱で調整されてます。
もっとも台湾製の8倍速メディアの場合は本来4倍速程度の性能しかないのに時流に乗ろうとして過剰に速度をオーバー気味に申告しているフシがありますけどね。

つまり8倍速を例にすると、
メディア側としては高速回転しているメディアにちょっとのレーザー光でも色素が変化し易いように設計してあり、
ドライブ側としても高速回転しているメディアに強いレーザー光をあててしまうと隣の溝も変形させてしまう恐れがあるので弱めにするなど、
これがいわゆる「ライトストラデジ」というもので、そのメディアに対して最適なレーザー出力を確保しているわけです。

そこで8倍速のメディアをある速度で焼こうとした場合、
もちろんメディア側は最高速の8倍速でレーザーが照射されることを想定してつくられているわけですから8倍速メディアなわけですので、
一方、ドライブ側としては
1倍速=レーザー 強
2倍速=レーザー やや強
4倍速=レーザー ふつう
8倍速=レーザー やや弱い
という具合にライトストラデジで定義されていたとしたら

8倍速を想定した変形し易い色素を1倍速の「レーザー 強」で焼くとしたら隣接するビットも変形してしまうことでしょう。
つまりCD-Rの時の無駄な知識を基に大事をとって低速で焼いた結果がエラーだらけのディスクが出来上がるという仕組みです。

先にも触れましたが台湾製メディアの場合は速度を過剰に申告しているフシがあるので、この場合なら4倍速あたりで焼くのが最も良い結果を生むのでしょう。「台湾製8倍速対応メディアは4倍で焼くといい」と良く見かけるのはこの為であり、1倍速にしたからってもっと結果が良くなるわけではありませんので、「低速焼きがいい」というのは間違った知識です。

タイトルRe^2: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No186
投稿日: 2005/02/07(Mon) 18:13
投稿者管理人さん
> 先にも触れましたが台湾製メディアの場合は速度を過剰に申告しているフシがあるので、この場合なら4倍速あたりで焼くのが最も良い結果を生むのでしょう。「台湾製8倍速対応メディアは4倍で焼くといい」と良く見かけるのはこの為であり、1倍速にしたからってもっと結果が良くなるわけではありませんので、「低速焼きがいい」というのは間違った知識です。

CMCの8倍メディアなんかによくある事なんですが、外周に向かうにつれて焼き色が薄くなっているようなメディアは、本来4倍で焼いた方が良いメディアかと思います。
レーザー出力を調整する機能を持っている一部のドライブ(例えばND-3500AのA-OPCやPlextorシリーズのVariRec等)の機能をうまく活用してやると、低倍速焼き指定で綺麗に焼ける場合もあるようです。
現在試験が近い為、あまり深く突っ込んだ事は行なえないのですが……
時間ができたら適当な激安メディアででも試してみたいと思います。

品質のばらつきですが、ロットによる品質差が最も顕著なのは、やはり台湾CMC Magnetics社のメディアかと思います。
買う時期、買う場所によっては同じブランドから出ている同じパッケージのものでもS⇔Fくらいの開きがありますので、くれぐれもご注意を。

タイトルRe^3: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No195
投稿日: 2005/02/08(Tue) 02:59
投稿者いち たす に はさん
管理人様、ご返答ありがとうございます。
書き込み速度による品質差は、少しでも良い状態で記録しておきたいと考えている者から見れば非常に気になる項目です。特にビデオレコーダーのリアルタイム録画では等速で書き込まれている場合も多いようで、低速時での品質というのも気になります。

ロットによる品質のバラツキですが、モノに依っては「S⇔F」ほどもあるのですか…。 (@o@)驚き...
ここまでバラツキが大きいと、ホントに"勝てば天国、負ければ地獄"(例えが違うか…)ですね。せめて品質が安定していると、価格によっては多少性能も妥協できるのですが、こんなにバラツキがあると… (^_^;)

検証結果を楽しみにしております。試験が近いそうで、無理をせずに、春休み辺りにでも… (^_^ゞ
それではよろしくお願い致します。

タイトルRe^3: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No198
投稿日: 2005/02/08(Tue) 12:28
投稿者ふたろーさん
はじめまして、こちらのページ、よく参考にさせてもらってます。

> 品質のばらつきですが、ロットによる品質差が最も顕著なのは、やはり台湾CMC Magnetics社のメディアかと思います。
> 買う時期、買う場所によっては同じブランドから出ている同じパッケージのものでもS⇔Fくらいの開きがありますので、くれぐれもご注意を。

これ、もう少し早く書いてくれれば…
imation DVD-R 120Spin X 10(CMC) が良さそうだったので、
つい先日30枚も買ってしまいました。結果、PSX(レコーダー)では焼けず。
スゴ録ではなんとなく焼けたので、たまたまかもしれませんが…
ロットナンバーは…薄すぎて読めんし。

以前RITEKで勝った経験があるので、台湾を甘く見すぎたようです。
「負ければ地獄」 …身をもって体感しました。
おとなしく誘電にしとけばよかった…

ところで、DVD-Rって焼いたあと
こんなに色素の色が変わるもんなんでしょうか?
今まで気付かなかったんですが、焼いたあとでは
明らかに色が薄くなってます。悪メディアだから?
自分で耐光テストでもやってみようかな…

タイトルRe^4: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No200
投稿日: 2005/02/08(Tue) 18:07
投稿者管理人さん
> はじめまして、こちらのページ、よく参考にさせてもらってます。
>
> > 品質のばらつきですが、ロットによる品質差が最も顕著なのは、やはり台湾CMC Magnetics社のメディアかと思います。
> > 買う時期、買う場所によっては同じブランドから出ている同じパッケージのものでもS⇔Fくらいの開きがありますので、くれぐれもご注意を。
>
> これ、もう少し早く書いてくれれば…
> imation DVD-R 120Spin X 10(CMC) が良さそうだったので、
> つい先日30枚も買ってしまいました。結果、PSX(レコーダー)では焼けず。
> スゴ録ではなんとなく焼けたので、たまたまかもしれませんが…
> ロットナンバーは…薄すぎて読めんし。
>
> 以前RITEKで勝った経験があるので、台湾を甘く見すぎたようです。
> 「負ければ地獄」 …身をもって体感しました。
> おとなしく誘電にしとけばよかった…

やっちまいましたか…_| ̄|○
>
> ところで、DVD-Rって焼いたあと
> こんなに色素の色が変わるもんなんでしょうか?
> 今まで気付かなかったんですが、焼いたあとでは
> 明らかに色が薄くなってます。悪メディアだから?
> 自分で耐光テストでもやってみようかな…

AZO系の色素は焼いた後の変化が目視でもかなり顕著に見て取れます。
過去にCD-Rに絵を描くドライブ(?)なんてのもどこかに展示されたそうで。
(おそらく実用ではなく、一種の娯楽のようなものでしょうが)
CMCは耐光性というより、どちらかといえば別の問題がありそうな気がします。メディアの反りとか色素のムラとか……

タイトルRe^5: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No201
投稿日: 2005/02/08(Tue) 18:49
投稿者のんのんさん
> AZO系の色素は焼いた後の変化が目視でもかなり顕著に見て取れます。
> 過去にCD-Rに絵を描くドライブ(?)なんてのもどこかに展示されたそうで。

おそらくYAMAHAのCRW-F1の"Disc T@2"と呼ばれる機能のことではないでしょうか。店頭でサンプルを見たときには、"ブームを呼びそうな画期的な機能だ"と思っていたのですが、結局これ1機種限り(内蔵、外付け等のバリエーションはあります)でした。YAHAMAはこれを以てドライブから撤退するし...。古いながらも意外に中古では人気があるんですけどね。
# http://www.yamaha.co.jp/product/computer/products/crwf1/crwf1.html

タイトルRe^6: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No202
投稿日: 2005/02/08(Tue) 19:06
投稿者管理人さん
> > AZO系の色素は焼いた後の変化が目視でもかなり顕著に見て取れます。
> > 過去にCD-Rに絵を描くドライブ(?)なんてのもどこかに展示されたそうで。
>
> おそらくYAMAHAのCRW-F1の"Disc T@2"と呼ばれる機能のことではないでしょうか。店頭でサンプルを見たときには、"ブームを呼びそうな画期的な機能だ"と思っていたのですが、結局これ1機種限り(内蔵、外付け等のバリエーションはあります)でした。YAHAMAはこれを以てドライブから撤退するし...。古いながらも意外に中古では人気があるんですけどね。
> # http://www.yamaha.co.jp/product/computer/products/crwf1/crwf1.html

CRWシリーズ…型番だけは未だに聞きますね。
しかし、初年度販売計画台数100万台ですか……_| ̄|○

タイトルRe^5: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No206
投稿日: 2005/02/08(Tue) 21:18
投稿者ふたろーさん
管理人さん、返信ありがとうございます。

このディスク、
ためしにプラの貼り合わせ部分に爪をいれてみたところ、
簡単に2枚におろせました。
え〜〜っっと… こんなもんですか??

よく見ると、他のメーカーに比べて外部の透明な部分が少ないようです。
以前、接着剤を削ってキレイに見せてる悪メディアがあると
書かれてましたが、そんな感じかも。
プリンコとかも、妙にキレイだったりするけれど…?

>過去にCD-Rに絵を描くドライブ(?)なんてのもどこかに展示されたそうで。

バカっぽくてイイですね。(笑)

タイトルCD-Rの記録速度に関するツッコミ(笑)
記事No191
投稿日: 2005/02/07(Mon) 19:53
投稿者CGFさん
> CD-Rの頃は焼き速度と焼き品質の関係が多少なりともあったようですが、

かなり、関係あります。
それに、DVD−Rと同じく、高速メディアを低速で焼いてもきれいに焼けません。

使うメディアとドライブにより、最適な速度が違ってきますし、相性と云うか、ストラテジの問題がDVD以上にある上、CDの再生はアナログな要素も関係しているので、単にエラーレートの問題で片付けられないのが、余計に難しくしています。
とりあえず、音楽・音源のジャンルや種類により、メディアを使い分けるのが、マニアへの第一歩かも知れない…(笑)

タイトルRe^2: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No196
投稿日: 2005/02/08(Tue) 03:01
投稿者いち たす に はさん
おさる様、大変分かりやすいご説明ありがとうございます。

なるほど"ライトストラテジ"がメディアの書き込み速度との特性に合わなければ品質が悪くなってしまうということですね。少なくとも焼き速度の過剰申告がなければ、焼き速度と焼き品質の関係はないわけですね。わたしはCD-R時代の知識ばかりでこれは初めて聞きました。勉強になります。

"ライトストラテジ"については詳しくないのですが、高速や低速を想定した特性を持つメディアの場合などがあるために、そうしたレーザー出力を設定してあるものと思っておりました。

CD-R全盛後期には、数十倍速の超高速書き込み対応メディアの場合、等速や2倍速と言った低速で書き込むは向かないというようなことは耳にしておりました。DVD-Rの場合、そこまでの書き込み速度差がないことからも低速の方が良いものとばかり想像してしまいました。

わたしばかりではなく、CD-R時代の知識をDVD-Rに置き換えて誤解されている方も多いでしょうから、それを是正するという意味からも、各書き込み速度の違いによる品質性能の検証のようなもので、その誤解を解くことが可能であれば良いと感じました。

非常に丁寧な回答感謝致します。

タイトルRe^3: 書き込み速度とロットによる品質差
記事No197
投稿日: 2005/02/08(Tue) 09:18
投稿者おさるさん
最近の8倍速以上の高倍速対応メディアは、ドライブ側の方で低速焼きをサポートしてないものも多くあるようですね。

私の脳内妄想では、
高倍速対応メディアはほんのわずかなレーザーでもビットが変形するように設計されている=保存状態によっては通常の太陽光でもビットが変形してしまう=データが読めなくなる=消える
と思ってます。日本製はともかく粗悪な台湾製はまずそういうものだという認識でいます。
台湾製だとせいぜい4倍速メディアまでが通常使用できる許容範囲かなと。これはあくまで私個人の意見ですけど。

Ben●の8倍が「消える」と騒がれたときには、「やっぱりな」と思いましたもん。台湾製で8倍速は品質的にまだまだでしょうから、しばらく誘電4倍でしのいで行きます。

タイトル8倍以上がイマイチなのは、ドライブやプレイヤーの問題もある
記事No203
投稿日: 2005/02/08(Tue) 19:51
投稿者CGFさん
まず、単にX倍と言っても、ドライブの記録方式がCLV(固定)・CAV(変動)・ZCLV(部分毎に固定)と3つもあります。
当然、同じ8倍でも(以前は4倍でさえ)、この3つでは全く違う為、どの方式でも最高の状態で焼ける様なメディアは、まず作れません。

また、高速な方が反応し易いものの、まともなメーカーのものは、さすがに蛍光灯で数日で消える様な事はありません。
(プリンコやOPTOは論外ですが、海外製の場合、これの防止に大量に混ぜ物をして記録品質が悪いものもあります)

しかし、ドライブのレーザーで消えてしまうのは防ぎようがありません。

何を言っているかと云うと、読みにくいメディアや、ZCLV記録したものの様に急激に記録面に変化が現れる可能性のあるメディアだと、ドライブが過剰な出力のレーザーを放ってしまい、メディアの記録を消してしまう可能性があるのです。
(DVD−Rの記録レーザーの波長は、読取の波長と同じなのも要因)
これはCD−Rの時もあって、昔のプレイヤーなどで再生するとレーザー出力が強すぎて、消えてしまう場合がありました。
(比較的新しくても松下の3DOなんかはそう)

むしろ高速記録で問題なのは、ランドプリピットと云う記録用アドレスです。
高速用メディアでは、これの割合や数を多くしないと正確なアドレス把握が出来なくなってしまいます。
その為、その部分がデータに干渉し易く、必然的にエラーレートが上昇しがちになります。

タイトル追加「高速メディアでの低速記録のメリット」
記事No204
投稿日: 2005/02/08(Tue) 20:04
投稿者CGFさん
高速記録用メディアでも低速で使用した方が高品質に焼ける場合もあります。

それは、低速だとトラッキングエラーなどに対応出来るからです。
品質の悪いメディアの場合、高速だと1つ前のスレで書きましたプレピットが判別出来ず、レンズがついていけなくなる様な現象が起こり易い訳です。

しかし、はじめから低速で書きこんだ場合、ピットの判別が高速な時より容易になり、ドライブ側も安定して書込める訳です。

海外製8倍メディアが、4倍だとキレイに焼ける場合は、4倍の時はきちんとドライブが認識出来た為です。

国産のメディアで、トラッキングエラーが高い割りにきちんと焼ける場合は、そのメディアの特性に関する情報、即ちストラテジのおかげでもあります。

また、松下寿のドライブみたく、学習機能があるドライブの場合は、低速の方がきちんととメディアの特性を調べにいけるので、焼き品質が上がる場合もあります。

まぁそれだったら、低速で記録するなら、はじめから低速メディアの方が良いと思いますけど…