☆DVDScan



Club CDFreaksのフォーラム内でWind氏が開発した新興の計測ソフトです。
まだベータなので色々と不具合は抱えていますが、JitterやTE/FEテストに対応したり、
PLEXTOR以外では計測ができなかったBetaの計測にも対応したりと、
この先の展開が色々と楽しみなソフトです。

ダウンロードはCDfreaks内の該当スレッドにて適選。

対応はLITEONの5S/6S世代ドライブ(SHW-1635SやSHM-165P6S等)のみのサポートで、
SOHW-1693S等の3S世代のドライブはサポートされないそうです。



まず起動させるんですが・・・・・・困ったことにこのソフト、PCにATA増設ボードやらUSB記憶デバイスやらが接続されていると
色々と不具合を起こすことが多く、ちゃんと起動してくれない
場合もあります。
とりあえず対象のLITEONドライブは、できるだけプライマリIDEチャネルのマスタ位置に・・・
最低でもセカンダリのスレーブ位置に接続して、IDE増設ボードを2枚以上付けている場合は片方外しましょう
そして余計なドライブは極力外してテスターになるつもりで使用しましょう。



で、下がスクリーンショットです。
いきなり全画面状態で起動しますんで、とりあえずウィンドウモードにして使用します。


(1). ドライブ名
  ・・・選択ができません。勝手にスキャンされるみたいです。
  ちなみに上の画像の表記はPX-708A2が認識されてるように見えますが、実際にはプライマリマスタ位置につけたSHM-165P6Sが動いてます。


(2). BD!?
  BDもサポートする気満々って感じです。

(3). LBAの終了位置
  これがやっかいなんですが、kprobeと違いLBAの値(セクタの通しアドレス)を認識してくれず、この値が2000で固定なため、
  自分で容量を調べた上で入力してやらないとすぐに計測が終了してしまいます。
  1セクタ=2048バイトなので、単純にディスク容量を2048で割ってやればだいたい値は出るんですが、
  果てしなく面倒臭い上に例外もあるのでkprobeを起動してDisc SizeのコマンドでLBA値を取得した方が早いです。
  一応右上の方にある「ReadDisc」ボタンでもLBAEを取得できるんですが、kprobeでの値とは違った値になってしまうため、
  なるべくならkprobeを同時に起動しつつkprobeの方で取得する事をお勧めします。






(4). テストモード
  PI/PIF計測、Jitter計測、Beta計測、トラッキング/フォーカスエラー計測の4種類から選べます。
  行いたいテストモードに設定しましょう。


(5). ECC Sumの設定
  PI/PIFテストの際の設定で、上は1ECCごと、下は8ECCごとに計測されるようです。

(6). 計測速度の設定
  SHM-165P6Sでは2倍速から8倍速まで選択できます。
  とりあえずお好みの速度を選びましょう。本来は4倍速で計測するべきなのかもしれませんが、今回は急いでるので8倍で計測します。

(7). 計測開始ボタン
  計測スタートボタンです。それ以外の何物でもない。ここ押して計測を開始します。




PI/PIFテスト



PI/PIFテストはブロック表示ではなくライン表示で行われます。
Kprobeと違い、グラフはリアルタイムで表示されていきますが、Total値が表示されません。
ただ、Scanタブの下側に全てのアドレスに於いてのエラー値がログとして表示されるので、特に悪い部分が数値として確認できます。

しかし、なんだか内周にひげが一本できるバグがあるみたいです。




Jitterテスト



Jitter計測は、なんとJitterと同時にTAテストが行われます。
それもPLEXTORのような間引いたものではなく、全周の信号をフルに。
内周・中周・外周といった3段階で表示したい場合はそれぞれLBAの値を調整して3つグラフを取ってやれば良いでしょう。
(んな面倒なことはしたくないですが・・・)



Betaテスト



同じディスクをPX-716Aで計測したものと比較してみます。
内周部分でグラフが揺れている点、3.6GB辺りで少し段ができている点、
全体的に若干低めな点など、一応PLEXTOR系ドライブとの整合が取れるような形状です。





まとめ


とりあえず、バグが多いのと機能的に「あると便利だな」と思う点が尽く欠けてるので、
大量の計測を処理しなきゃならない私のような人間は現状のままではちょっと敬遠する所があります。
しかしまだベータ版ですので、その辺りは今後の発展次第ということになるんでしょう。
Jitter計測やBeta計測が思った以上に使えそうなので、
kprobeやCDSpeed並の使いやすさが加われば非常に心強いソフトとなりそうです。

ちなみに、現状では画像の保存はソフト側ではできません。
画像を保存したい場合はAltキー + prt scrキーでクリップポードにウィンドウごとコピーして、
後はペイントツールか何かに貼り付けて適当に保存してください。




ここまでのFAQ
[Q]:PI/PIF/Jitterの同時計測は?

[A]:できないです。

[Q]:3Sのドライブでなんとかして動かないの?

[A]:ハード自体違うため無理だそうです。

[Q]:バグ多くない?


[A]:Betaなんでその辺は自己責任で……

[Q]:なんかドライブが片っ端からイジェクトされてくんだけど・・・

[A]:うちもサブマシンではそうなりました。他のドライブ全部取っ払って起動してみてください。