☆CLVとCAV、ディスクの回転速度について |
・CLVとかCAVとかって何?
これは言葉で説明するより図をみた方が解りやすいでしょうね。
CLV (Constant Linear Velocity)
全周を一定の転送速度で焼く方式で、最も安定した書き込み方式です。
現在CLVの最高速度はPioneer及びPLEXTOR、LITE-ON系ドライブの6倍速です。
実際の速度グラフはこんな感じになります。
緑が転送速度、黄色がディスクの回転速度。
ところどころ凹んでいるのは、ドライブ側がレーザー出力調整のためにメディアをチェックしている為
CAV (Constant Angular Velocity)
全周を一定の回転速度で焼く方式で、最も高速な書き込み方式です。
Z-CLVに比べて速度の無駄が少なく、焼きムラが発生しにくいと言われていますが、
反面速度等の制御に高い技術が必要になります。
実際の速度グラフはこんな感じになります。
Z-CLV (Zone - Constant Linear Velocity)
決められた領域ごとに決められた一定の速度で書き込みを行う方式です。
実際の速度グラフはこんな感じになります。
P-CAV (Partial - Constant Angular Velocity)
途中までCAV方式で書き込み、最高速に達した時点でCLVに切り替えます。
実際の速度グラフはこんな感じになります。
※何故こんな面倒な事をするの? 全部CLVで焼けばいいのでは?
知っての通り、ディスクは内周部の円周が短いです。
DVDはデータを円周状に記録していく媒体ですので、内周部分を高速で書き込みたい場合、
外周よりも更に回転速度を上げる必要があります。
最内周部分を16倍速で焼こうとすると、毎分約22000回転の回転速度が必要になります。
(1秒間に換算すると、毎秒約360回転!)
DVDの素材であるポリカーボネイトの耐久性の問題から、安全に使用できるのは、約10000回転強程度です。
ですから、内周部からだんだんと速くしていき、最高で16倍速といった方式を取る必要があるわけです。