ROWの中にエラーバイトがひとつでもあると、そのROWはPIEとしてカウントされ、故に一つのECCブロック内で発生し得るPIEの数は最大で208(Parity Outerも含んだ1ECCブロック内に含まれるROWの数)になります。
DVD-Rの規格上、連続した8つのECCブロック内で発生するPIEの数が280を超えてはいけないことになっており、
多くの計測ソフトはこれに習い、PIEを8ECCブロックごとに算出し、グラフ化しています。
しかし困ったことに、計測ソフトやドライブによって、このPIEを報告する際の細かい定義が異なっていたりします。
※PIEは元来PIFを含むもの
PIFというのはPIで修復し切れなかったエラーを含むrowを検出するもので、PIEはPIFを含むものです。
従って、PIFの値がどんなに上昇しようともPIEの値が逆に落ち込んだりすることはありません。
LITEONドライブで計測した例。
※BenQドライブの計測における特殊なPIEの例
ところが、BenQドライブの(Advanced Disc Quality Scanではない通常の)計測においては意味合いが異なり、
PI修復前にエラーバイトが5bytes/row以下のものを検出しています。
これは、パリティによって5byte以下のエラーなら修復可能であるという理由によるものであり、
PIFとなるべき6以上のエラーバイトを含むrowはPIEに含まれないため、PIFが突出した部分ではPIEが落ち込むような挙動を見せます。
