☆+と−ってどう違うの? |
・規格分裂の背景
DVD-R、-RWは東芝や松下といった企業が参加する「DVDフォーラム」という企業間団体の間で制定された規格で、
DVD-RAMも同フォーラムの規格です。
対して、ライセンス料が高い、技術的に賛同できない等様々な理由によりDVDフォーラムに加わらなかった
RICOHやPHILIPS等の企業たちが集まり開発したのがDVD+R、RWで、こちらの集まりをDVDアライアンスと呼びます。
・両者の性能的な違い
当然ながら規格が異なるので、それぞれ対応していない機器では使用することはできません。
購入の際にはしっかりとご自身の使用機器の対応状況を確認しましょう。
基本的には両者は非常に似通った規格ですので、両方ともほぼ同じように利用できますが、
細かな違いがいくつかありますので、双方の特徴と共に以下に挙げておきます。
※+系はアドレッシング技術に優れ、追記に対して柔軟な規格になっている。
※DVD-Rは追記可能方式で書き込む際、初回書き込み時に容量が1GBに満たない場合、
1GBまでのダミーデータを必要とすることが多い(例外あり)のに対し、+Rはそれを必要としない。
※+R,RWは対応ドライブとソフトを用いることで、Book TypeをDVD-ROMに書き換える通称「ROM化」を行うことで、
再生互換性を向上させることができる。
※+R、RWは-R陣営のCPRMのように、コピーワンスに対応した規格(VCPM)のディスクがまだ無いため、
実質DVDレコーダー等でコピーワンスのかかったデジタル放送を録画する際には使えないという欠点がある。
・互換性の問題とかは?
松下製など一部の旧式レコーダがDVD+Rと相性が悪いため、+Rの互換性が-Rよりも低いと思われている方がいるのですが、
実際は両者の間には殆ど差は無く、むしろROM化を行うことによって+Rの方が互換性は高くなります。-RWと+RWも同様です。
・結局のところ、両者の違いって何なの?
-Rが先行した規格であるのに対し、+Rは後発の規格です。
両者に差はほとんどありませんが、ちょっとだけ記録構造が異なっています。
+R陣は-RのCPRMのようなコピーワンス対応規格の開発が遅れ、VIDEO用途の面で大きな遅れを取っています。
ただ、それを除けばはっきり言ってDVD+Rディスクの方が物理規格的には少し優れています。
ただ、日本という国では後発の+Rはあまり流行りませんでした。
(例外として、+R陣が先発となった2層ディスクに関しては+R DLが-R DLを圧倒しています)