☆Blu-rayで採用されているECCブロック構造 |
Blu-rayディスクで用いられているECC(Error Collection Code)構造はDVDよりも更に強力なものとなっており、
データの更なる高密度化に伴い、特にバーストエラー(固まって多く検出されるエラー)に強い方式になっています。
Blu-rayのECCブロックは64KBとDVDのおよそ倍のサイズとなっており、496バイトの容量を持つ
LDC(Long Distance Code)と呼ばれる縦方向の列152本集まってできています。
LDCは2バイトを一つの符号語として表され、データ部216、パリティ部32の符号長を持ちます。
これによりLDCはそれ単体でもエラーの修復を行うことが可能です。
LDCが縦方向であるのに対しデータの記録方向は横方向となっており、これによって
バーストエラー(キズやホコリなどの影響で発生する、大きく固まったエラー)が各LDCに分散します。
更にこのECCは等間隔(38LDCごと)に1列のPicket codeというものを含んでいます。
この3本+1本のPicket Code列をBIS(Burst Indicator Subcode)と呼びます。
BISはLDCよりも強力なエラー訂正機構を備えており、ほぼ訂正されます。
BISにより連続した2つのPicketで誤りが検出された際に、そのPicketで挟まれた部分を
"消失ポインタ"(Erasure flag)として扱うことで、LDCのエラー訂正能力を
消失ポインタ部分に集中させることができ、より高いエラー訂正能力が得られます。
また、LDC内部では2符号語ごとに下図のようにインターリーブ(分散化)が行われており、
バーストエラーが発生した際に誤り位置が分散するため、訂正が有利になります。