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ドライブの選び方

1. まずは外付けか内蔵かを絞る

 さて、新しいドライブを買うとなるとまずは皆さんどのようなものを想像するでしょうか。
例えば、電機屋さんの店頭に置いてあるものだとこのようなパッケージのものが見られるでしょう。


多くの場合、デザインと書き込み速度などのスペック、それと値段に目が行きがちですが・・・
それよりもまず先に、外付けタイプか内蔵タイプかの二択から始めましょう。
では外付けと内蔵は一体どう違うのかというと、詳しいことは後述するのでここでは省きますが、

・内蔵タイプ
 パソコンの筐体の中に組み込んで使用するタイプです。パソコンの蓋を開けて中身をいじることになるので初心者には少々敷居が高い感じもありますが、価格と安定性の面で外付けタイプよりも優れます。
ただし、ケースに取り付け用のベイ(ドライブを取り付けるためのケース前面の取り付け部位)が空いていない場合や、富士通やSONY等のメーカー製のスリムタイプパソコン(横幅が20cmに満たないような細い形状で、ドライブが縦方向に取り付けられているもの)には取り付け自体が困難な場合があります。

・外付けタイプ
 パソコンとは別の一個の周辺機器として動作しますので、コンセントをさしてパソコンにつなぐだけで使えます。そのため接続が非常に容易ですが価格の面で内臓に劣り、またそれ自体がスペースを取りコンセントも占有してしまうため、何台もの増設には不向きです。
但し、お使いのパソコンのUSB端子がバージョン1.1までしか対応していない場合、USBのタイプではどんなに高速なドライブを使っても0.9倍速での書き込みになってしまいます。

まずは、自分のパソコンに内臓型DVDドライブが取り付け可能なのかどうかを調べ、IEEE1394やUSB2.0等、パソコン側の対応状況を確認、また自分に内蔵タイプのドライブを取り付けられるだけのスキルがあるかどうかという事も考えた上で選択をしましょう。

2. スペックと価格だけを見て決めない その1

DVDはCD-Rと違い、ライティング用のソフトが無いと書き込みができません。また、DVDプレイヤーで見られるようにするためにはDVD-VIDEOという規格に変換した上で記録する必要があります。ですので、ドライブに添付されている付属ソフトはちゃんと見ましょう。特にバルク販売品の場合ソフトが全く付いていない場合もありますので、いざ買ったけれどソフトが無いので書き込めない、なんてことが無いようにしましょう。


IODATAのソフトを省いた廉価版ドライブ。ライティングソフト(DVD書き込み用ソフト)は付属しているが、
但しオーサリングソフト(DVD-VIDEO作成用のソフト)が付属していないため、
パソコンで録画した映像やDVカメラ等の映像をDVDプレイヤーで見られる形式に変換することができない



こういったバルク販売品は店舗によってソフトが付いているものを売っていたり付いていないものを売っていたりするので、
販売店の表記(ソフト付・ソフト無)をよく見ましょう。
既にドライブを1台所有していて2台目なのでソフトが要らない…なんて状況もあるかもしれませんが、
必ずしも前のドライブに付属していたソフトがそのドライブに対応しているかどうかは分かりませんので注意が必要です。
つまりぶっちゃけ\500くらいしか変わらんのだから余程頻繁にドライブを買う人じゃなければソフトは付いてるやつ買っとけと。


3. スペックと価格だけを見て決めない その2

BUFFALOやIODATA等の代理販売店のドライブを購入する際の注意ですが、これらはOEM品といってBUFFALOやIODATAが自社で作っている製品ではなく、他社からドライブ部分の供給を受けて自社でパッケージングして販売されているものです。
これらの製品はBOXに採用ドライブの名前が記載されていますので、BUFFALOやIODATAの製品だと思うのではなく、中身はNECや日立製作所等のドライブだと理解した上で検討しましょう。



現在国内で販売されている主な製造メーカーはほぼ以下の9社のものに絞られます。

NEC(ソニーNECオプティアーク)
日立製作所(日立LGデータストレージ)
パイオニア
Panasonic四国エレクトロニクス
TEAC
東芝サムスン
プレクスター
BenQ
LITEON

例えばBUFFALOやIODATAは上の6社(特に上の3社が多い)のOEM品を採用して販売していますし、プレクスターやBenQ、パイオニア、LITEONなどは自社でオリジナルの製品として販売しています。SONYなんかは変動が大きいところですが、バルクで流通しているものはLITEONのOEM品であることが多いようです。

4. スペックと価格だけを見て決めない その3

あとは言うまでもないことなんですがドライブはそれぞれに特性がありますので、自分が買おうと思っているドライブがどこのOEM品なのかを調べた上で、購入前に色々と情報を集めることをお勧めします。
当サイトでもドライブの情報は割と取り扱っておりますが、各種ドライブの情報についてはYSS様が運営されているCD-R実験室が非常に充実しておりますので、とりあえずそちらを見ればだいたいの情報は集まるでしょう。

また、以下は2006年10月時点での管理人の勝手な意見です。
あくまでも個人的な見解なので、数多あるweb上の情報の1つ程度に捉えてやってください。

Pioneer
 〜8倍速での記録品位に定評があります。安定した動作を望めるので焼き品位を重視される型は何も考えずこのメーカーのものを買ってしまって問題ないと思います。但し海外系の16倍速や高速2層メディア、それとCD-Rの焼きはちょっと苦手です。
NEC
 ベーシックな性能を持つドライブです。特に突き抜けて秀でた点はありませんが欠点も少ないです。敢えて言えばDVD-RAMは苦手なので、RAMをメインに使うつもりならこの機種はやめた方が良いかも。
日立製作所
 高速での記録方式の関係上、速度上のスペックは同じでも他社のドライブより記録にかかる時間が短いドライブです。CD-Rの低速での記録品位も良いのですが、DVDへの8倍速書き込みに不安があります。
Panasonic
 DVD-RAMの開発元ですのでDVD-RAM、それと±RWメディアの使い勝手が良く、またメディアの読み性能が高いです。但し、DVD±Rの記録品位はそれほどでもありません。
LITEON

 廉価ながら無難な性能を持っており、結構優秀なエラー計測機能が付いています。NECなどに比べると国内ではマイナーなのでとっつきにくいかもしれませんが、慣れると良いドライブです。但しATAカード等の拡張チップとは少し相性があるので特殊な環境下で使用する際には注意が必要です。
東芝サムスン
 正直な話、私からはお勧めできません。最近の型は割とましになってはきてるのですが、これ買うよりはLITEONのドライブを買った方が良いでしょう。
プレクスター
 AutoStrategyや強力なエラー計測機能など多くの面白い機能を搭載した遊べるドライブです。個体差が大きく、8倍速の記録に不安を感じることもありますが、6倍速以下での記録品位やCD関連の記録品位は素晴らしいです。
BenQ DW1655

 DW1670とは全く別物と思った方が良いです。計測機能が強力なドライブで、海外系のマイナーなメディアへの対応も素晴らしいため玄人用のサブ機として適しています。但しUSBやATAカード等の拡張・変換チップとは壮絶な相性が発生するので、特殊な環境では使用できないものと思った方が良いです。
BenQ DW1670
 DW1655とは全く別物と思った方が良いです。4倍以下の低速焼きが駄目だったりと一部変な欠陥はあるものの、結構ダメダメな海外メディアもミスらずに焼きに行ってくれたりします。ついでに読み性能が非常に高いため、これも玄人用のサブ機として適しています。