☆メディアコードとManufacturer ID


DVD-RメディアやDVD+Rメディアには製造時に予めメディア情報が記録されており、
ドライブ側にも各社のメディアの情報が大量に記録されています。
(ライトストラテジ情報。単にストラテジと呼称することもありますが、意味的には「情報」と末尾に付けた方が良いでしょう)
ドライブ側はそれによってそのディスクに最適なレーザー出力や速度を判断して書き込みを行います。
この中でも最も重要視されるのがManufacturer IDであり、
これはそのディスクがどこの企業によって製造されたのかを示しています。
これらのメディアコードはCDSpeedやDVDInfo等のソフトを使うことで確認できます。



・ディスクタイプ
  実際のディスクの種類です。DVD-RやDVD+RW、DVD-RAM等。
・Book Type
  ディスクの種類を記述するコードです。
  通常はディスクタイプと同じですが、DVD+R等はこれをDVD-ROMへ書き換えて再生互換性を向上させる、「ROM化」なる行為が行えます。
・製造者
  MIDより判別されたディスク製造企業です。Verbatimは米国における三菱化学の名称です。
・MID
  Manufacturer IDの略で、これが製造者と対応倍速を示しています。
  MCC 02RG20は『
Mitsubishi Chemical Corporation 02 Recordable General-20』の略(…だと思います。いや、定かではないですが)で、
  ・三菱化学メディア
  ・02番目のディスク(00からカウントして、00⇒等倍、01⇒4倍速、02⇒8倍速)
  ・DVD-R General-Version 2.0に対応
  といった意味を(多分…これもまた定かではないんですが)持っています。
・Write Speed
  
ドライブがそのメディアに許可している速度です。
  上の画像だと、BenQのDW1620は三菱化学メディアの8倍速DVD-Rに対して12倍速までの速度違反焼きを許可していることになります。
・Raw Data
  ディスク上に記録されている生のバイナリデータです。
  まあ、ファーム改造とか変な事やろうっていうんじゃない限りあんまり深い意味はないです。

※DVD+Rのリビジョンに関して(やや難解な内容なので、読み飛ばして頂いて結構です)
 DVD+RのMIDは形式が定められており、8バイト(文字)のベンダ名領域と3バイトのナンバー領域、それとリビジョンを示す数値領域に分かれています。
 例えばmaxellの4倍速DVD+Rだと、"MAXELL -001-00"のような表記になります。
 ここである程度詳しい方は「リビジョンを2桁で表記している所と3桁で表記している所があるのは何故?」疑問に思うかもしれません。
 これは、他の部分のIDがアスキーで表現されているのに対し、リビジョン部分は1バイトのバイナリで表現されているからです。
 従って、このIDの部分は2桁表記だと00〜FFまで、3桁表記だと000〜255までが使用されます。
もっとも、殆どの場合は000〜002くらいまでしか用いられないため、当サイトではリビジョンの部分は簡単に2桁で表記しています。