Samsung・TSST(東芝サムスン) SH-S203B/TS-H653Bの記録性能・相性等の検証ページ

Samsung SH-S203B Burn Quality Test


日本語ページ / English page

Page.1 / Page.2



TOPへ戻る

基本情報




製品名 SH-S203B
販売元 Samsung
発売日 2007年Q3
購入価格 \3560(Newegg)
販売形態 Bulk


東芝サムスンのドライブは正直な話、国内ではあまり人気がありませんね。
今までのモデルがスペック的にLITEONと被っており微妙だったというのもありますが、
過去に東芝主導でドライブを製造してた時期の品質があまりにもアレだったという記憶があるからだと思います。

しかし今回のモデルはスペック的に一味違う感じで、海外のフォーラムでも結構良い感じの評価を得ているようです。
元々素質はあったドライブだけに、今回の型は国内での評価ももしかすると反転するかもしれません。



Features
Manufacturer name TSSTcorp
Drive name CDDVDW SH-S203B
Initial Firmware SB00
Drive buffer 2x
PIO/DMA mode SATA1
Main Chip MediaTek MT1859L
Country of origin made in Indonesia
Power consumption 5V = -- / 12V = --
QualityScan Function
Maximum DVD write speed 20x
Maximum DVD DL write speed 16x
Maximum DVD RW write speed 6x(8x)
Maximum DVD-ROM read speed 16x
Maximum DVD-R read speed 16x
Maximum DVD DL read speed 12x
Maximum DVD(with CSS) read speed 制限なし
Maximum CD write speed 48x
Maximum CDRW write speed 32x
Maximum CD read speed 48x
Overburn DVD+R 不可
aximum DVD-RAM(2x-3x) read speed 3x CLV
aximum DVD-RAM(5x) read speed 5x CLV
Bitsetting DVD+R 可能。CDSpeed Bitsettingで確認。
(CDSpeedの設定からは一見反映されたように見えないので注意)
Bitsetting DVD+RW 不可
Bitsetting DVD+R DL 可能。CDSpeed Bitsettingで確認。
(CDSpeedの設定からは一見反映されたように見えないので注意)
recording time for DVD-R 約4分30秒後半
software なし




Write speed & behavior
20倍速 DVD-Rメディア 8.4x-20x CAV / 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV / 5.1x-12x CAV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
20倍速 DVD+Rメディア 8.4x-20x CAV / 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV /5.1x-12x CAVV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
18倍速 DVD-Rメディア 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV / 5.1x-12x CAV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
18倍速 DVD+Rメディア 7.6x-18x CAV / 6.7x-16x CAV / 5.1x-12x CAV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
16倍速 DVD-Rメディア 6.7x-16x CAV / 5.1x-12x CAV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
16倍速 DVD+Rメディア 6.7x-16x CAV / 6.7x-12x P-CAV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
12倍速 DVD-Rメディア 5.1x-12x CAV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
12倍速 DVD+Rメディア 5.1x-12x CAV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD-Rメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD+Rメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD-Rメディア 4x CLV
4倍速 DVD+Rメディア 4x CLV
1倍速 DVD-Rメディア 2x CLV
2.4倍速 DVD+Rメディア 2.4x CLV
6倍速 DVD-RWメディア 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD-RWメディア 4x CLV / 2x CLV
2倍速 DVD-RWメディア 2x CLV
8倍速 DVD+RWメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD+RWメディア 4x CLV / 2.4x CLV
2.4倍速 DVD+RWメディア 2.4x CLV
16倍速 DVD+R DLメディア 6.7x-16x CAV / 6x-14x Z-CLV / 6x-12x Z-CLV
6x-10x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
12倍速 DVD+R DLメディア 6x-12x Z-CLV / 6x-10x Z-CLV / 6x-8x Z-CLV
6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD+R DLメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD+R DLメディア 4x CLV / 2.4x CLV
2.4倍速 DVD+R DLメディア 2.4x CLV
12倍速 DVD-R DLメディア 6x-12x Z-CLV / 6x-10x Z-CLV
6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
8倍速 DVD-R DLメディア 6x-8x Z-CLV / 6x CLV / 4x CLV
4倍速 DVD-R DLメディア 4x CLV / 2x CLV
2倍速 DVD-R DLメディア 2x CLV
12倍速 DVD-RAMメディア 12x P-CAV
5倍速 DVD-RAMメディア 5x CLV
3倍速 DVD-RAMメディア 3x CLV
-




Nero InfoToolでのドライブ情報




その他、気になったこと

20倍速記録時のスピードは現行ドライブ最速クラス

20倍速での記録時間は4分30秒台とLITEONのLH-20A1Sよりもかなり速く、LG電子のGSA-H55N並かそれ以上のスピードです。
GSA-H55Nの20倍速は品質的にまともに使えるレベルではないため、実質こいつが最速ドライブだと考えても良いかもしれません。
ちなみにこのドライブは-Rよりも+Rの方がリードイン/アウトの書き込みにかかる時間が短いため、
同じ倍速のメディアを使用した場合でもDVD+Rの方がDVD-Rより書き込みが速くなります。



8倍速記録がZ-CLV方式に


MediaTekチップ採用のドライブはMT189xシリーズ辺りから8倍速記録時の初速が5.1倍速とかなり遅めな設定でしたが、
SH-S203Bはそれを嫌ったのか、それならばいっそと考えたのか初速6倍速のZ-CLV記録になっています。
以前の型だと8倍速-Rの記録に8分40秒強かかっていましたから、速度的には多少アップした感じでしょうか。



速度違反に対応したメディアも

これも今までのTSSTにはなかった事ですが、誘電やRICOHの8倍など16倍メディア以外に速度違反ができるメディアが数種類存在します。
しかし12倍速記録の挙動はP-CAVではなくCAVになってしまっており、この点では速度的に若干パワーダウンしています。
ただこの辺は何か12倍速をP-CAV化する改ファームが既に出回っているようで、興味のある方は試してみるのも良いかと。



6倍速 CLV記録に対応

なんと本モデルから6倍速CLV記録に対応してきました。これがあるとないとで購入候補決める人も結構いるはず。



Kprobe、CDSpeedでの4倍速CLV計測に対応

計測もCLV速度で行えるようになっており、使いやすくなった感じです。
まあJitterの計測はできませんから、やはりLITEONやBenQ等の計測の名機と比べると若干見劣りはしますが。



見よ、これが衝撃の2層16倍速書き込みだ!

あまり知られていないことですが、Samsungのドライブは伝統的に2層の焼き品質がなかなか優秀なので、
16倍速にいち速く対応してきたのはある種「やっぱりな…」と思わないでもない所があります。
しかし、現状でSH-S203Bが対応している16倍速メディアはRICOHから既にニュースリリースのあったRICOHJPN D02のID、
そしてこちらはリリースの全く無いRITEKのRITEK S06の2種類だけとなっています。
従って、今すぐに16倍速書き込みを行いたい場合、MCSEを使いストラテジの入れ替えを行う必要があります。


そこで、今回は採用している色素がRICOHに酷似していると思われるCMCの8倍メディアをお捧げに奉りました。

選択できる速度は4倍速から2倍速刻みに7種類。CAV記録になるのかZ-CLV記録になるのか気になるところです。



16倍速書き込み、Elapsed timeは間違いなく市場最速となる10分56秒。すばらしい速度ですね。
今回は無理なファームの入れ替えのためかリードインの書き込みに1分強かかっていますので、
実際にRICOH等からリリース予定の正規ディスクを使用すれば恐らくもう少し短縮されるものと思います。

というか、無理に入れ替えたにもかかわらず減速せずに最後まで焼ききるとは思いませんでした。





パッケージと外観・チップセット等

   
ラベル、およびボディデザイン。ラベルはクリックで拡大します。
天板の凹凸は従来までの東芝サムスンとほぼ同じですが、裏側にかなり深い凹みがあるのが目を引きます。
2007年6月製造。消費電力の表記はなく、製造国はインドネシアでした。



ベゼルデザインはいつものサムスン WriteMasterのベゼルです。
しかし国内で販売されているのは東芝サイドのベゼルが多いので、このタイプのベゼルは
国内では一部のバルクモデルやDELLの初期装備ドライブとかでしか見られないのが現状です。


   
基盤画像。両方ともクリックで拡大(画像右は展開表示)します。
LITEONのDH-20A3xシリーズと同じく、MediaTek社のMT185xシリーズのSATA版であるMT1859Lを採用しています。
メモリ内臓チップであるため基板上にメモリチップは見られず、裏側のカバーをはずしただけではチップの姿は見られません。

時にこのMT1859Lチップ、LITEONのDH-20A3PやAD-7190Aに搭載されているものよりもスリムでコンパクトなサイズになってます。
これがMT1858LとMT1859のチップ仕様の差なのか、それともドライブ間の差なのかは不明です。

しかしDH-20A3Pの頃から思ってたんですが、基盤の裏側に配置してるチップって放熱どうするんだろう。
最近のドライブって熱伝導用のシリコンゴムみたいなの挟んで金属カバーから熱逃がすのが普通だと思うんですが・・・