ATAカードでSCSIとしてIDEチャネルを増設する |
外付けドライブの説明で挙げたようなPCI接続のボードを用いることで、IDEチャネルを増設することができます。 (写真は玄人志向より発売のATAカード「ATA133PCI2」。チップにはITE社のIT8211Fが採用されています) 一般的にこういったATAカードはHDD用のものであって光学ドライブの接続はNGなことが多いのですが、ボードの種類によっては光学ドライブの接続も可能です。 以下、各種PATA/SATA増設ボードについて色々駄文。 ITE社 IT8211/8212チップ採用のもの(玄人志向 ATA133PCI2) 調べてわかったこと。 ※起動時ドライブの認識に時間がかかるため、再起動を頻繁に行う時はややストレスが溜まります。 ※一部のドライブ(DW1640、DW1655など)を除き、多くのDVDドライブが動作します。 ※上に挙げたDW1655等に限っては書き込みが止まることが多く、使わない方が吉。 ※BenQ系ドライブやPanaチップ系LGドライブはファームアップができません。 ※同一、もしくは類似ボードを更に増設すると安定性が著しく低下します。 ※1枚のボードに光学ドライブを4台つなぐと認識しづらくなります。3台も場合によってはきつい。 ※HDDと光学ドライブを一緒につなぐと光学の方の安定性が低下します。 ※nForceとかで使うと接続したドライブが書けるけど読めないドライブになる可能性があります。 結論:【一応光学ドライブもOK。但し使用は2〜3台まで。無理はしないこと】 Silicon Image Sil0680チップ採用のもの(玄人志向 ATA133PCI) 調べてわかったこと。 ※コネクタが上向きになってるので、実質隣のPCIスロットを占有します。 ※起動時の認識はATA133PCI2よりも数倍速いです。 ※光学ドライブは単体で、1台使う分にはOKです。 ※1ポートに2台以上光学つなぐとブルースクリーンになってOSが起動しなくなることがあります。 結論:【動かないことはないが、光学ドライブはできればやめとき。】 VIA VT6421チップ採用のもの(玄人志向 SAPARAID-PCI) 調べてわかったこと。 ※起動時の認識は割と速め。RAID対応だけどITEみたく光学駄目なんてことはないです。 ※パッケージで正式に光学ドライブがサポートされてる玄人志向の中で数少ないボード。 ※PATA2台、SATA2台の計4台光学繋いでもしっかり動作します。 ※SATAの方は若干ドライブと相性があって、PX-716SAとかは認識したりしなかったり。 ※PATAの方も若干ドライブと相性があって、DVR-A12とか認識しないことあります。 ※HDDと一緒に光学繋いでも問題なく動きます。 ※但しこいつもPATAコネクタが上向きになってるので実質隣接PCIスロットを占有します。 ※2枚挿し全然OK。但し上に挙げた物理的な理由のせいで2枚装着する事自体が難しい場合も。 結論:【PATA足りない965マザーやSATA足りないVIAマザーの救世主。但し相性は注意】 Promise社のUltra133 TXシリーズ 光学ドライブはほとんどNGです。 |
外付けケースを使う |
これはIODATAの外付けドライブをばらしたものですが、こういうようなケース単体もパーツとして販売されています。この中に内蔵用ドライブを入れて外付けドライブとして利用するわけです。 ATAカードと違い最低限ドライブの認識はできるはずですが、実はUSB変換チップの性能によっては転送速度の面でかなりシビアなところがあり、実際に16倍速出せるケースは結構限られています。 詳しくはこちらのページで少しだけ検証していますので、そちらを参考に。 |
裸のまま使用する |
IDE-USB変換ケーブルなるものも存在します。 内蔵用ドライブを裸のまま、端子むき出しのまま外付けドライブとして使用するわけです。 ドライブベイがあいてなかったり一々換装するのが面倒だったりすると、PCケースから電源ケーブルとIDEケーブルを直に外に伸ばして外付けもどきとして使用する更なる強者も存在するようです(棚上ry)。 |