☆DW1620/DW1640/DW1650/DW1655 |
BenQ DW16x0系ドライブの計測能力
DW1620/DW1640はBenQより発売の16倍速対応ドライブで,
新モデルの1640にはOverSpeedやSolidBurn等の多彩な機能が付属しています。
CDSpeedを用いての計測は4項目を同時に高速で計測できる非常に便利なもので、
日本国内では未だにLITEON系ドライブよりもこちらのドライブでの計測が標準的です。
これまでBenQドライブの計測については日本国内では「PIEは8ECC、PIFは4ECCごと」に計測されていると思われていました。
なぜかというと、PIEのLimitが280、PIFのLimitが16で表示されていたからです。
ところが、最近CDSpeedのアップデートが行われAdvanced Disc Qualityコマンドが実装されるにあたって、
実はこのドライブの計測値はECMAの基準とはちょっと異なる方法で計測されているということが判りました。
結論だけ言うとPIE/PIFはどちらも8ECC Sumで計算されているんですが、基準値は今までのまま280/16です。
詳しくい計算方法はPIE、PIF、CDSpeed非公式マニュアルのAdvanced Disc Qualityの所などに記載しますのでそちらを参照してください。
良い例
だいたいPIEは20以下、PIFは大きく固まらずに8〜10以下くらいに収まってくれるのが理想的です。
Jitterも8%以下で平坦になってくれれば言う事ありません。
まあまあ良い例
多少PIFが多めでも、このようにばらけた感じであればさして問題はないでしょう。
Jitterも10%前後程度までなら十分許容範囲内だと思います。
悪くはないんだけどちょっと心配な例
PIEの値は低くても、このようにPIFが大きく固まってしまう場合は注意が必要かもしれません。(外周部分)
特にPS2等の読みの弱い機器で再生する場合は再生ががたついてしまう可能性があります。
やや危険な例
規格値内であっても、このようにPIEが突然不自然に変動するようなディスクは要注意です。
特にPIEの変動に伴ってJitterやPIFまでもが大きく変動している場合は危険信号です。
↑の具体例
エラー的には全然規格値内に見えますが、このようにPIEとJitterが大きく変動しているディスクは他のドライブで計測すると…
このように、規格値以上のエラーが検出されてしまったりします。
BenQドライブのPIEの値は280が許容上限ということになっていますが、
JitterやPIFが同時に大きく動く場合は許容値以内であってもかなり危険だと考えましょう。
悪い例
BenQドライブでPIEが500とか行くようなディスクは論外です。
Jitterも全体的に高いのが判りますね。Jitterが12%を超えるようなディスクも使わないほうが身のためです。
最悪な例
こういうディスクはドライブにマウントさせてはいけません。ドライブが壊れる恐れがあります。
データの救出とか一切考えずに今すぐ捨てましょう。
ちなみにこのドライブ、特定のドライブで焼いたディスクとの食い合わせが悪いという変な特性があり、
他のドライブでは問題ないものでも結構POFを吐きまくってくれることがあります。
食い合わせの悪いドライブとして、ファームウェア1.0C以前のDV-W516E系ドライブ、他にGSA-H10N系ドライブなどがあります。